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2013年3月 3日

気候の極端化

昨日は 「春一番の翌日がいつも寒くなるのは」 なんていう呑気な記事を書いたが、今回の場合は呑気では済まないほど深刻で、北海道では吹雪による死者が 8人にのぼっていると知って驚いた。登山での遭難などとはわけが違い、車に乗ったまま雪に埋もれたり、家の近くで行き倒れになったりして、いたましくも命を奪われている。

子供の頃は人里離れた山の中で行き倒れになるなんていうのを聞いたことがあるが、21世紀の世の中で、しかも自宅からそれほど離れていないところで、吹雪で死ぬなんていうのは、ここしばらく聞いたことがなかった。「近頃、天気が極端」というのは多くの人が感じていることだと思うが、極端にもほどがある。

山形県庄内で暮らしていた子供の頃、「外に出たら行き倒れになるかも」と思うような猛烈な地吹雪の吹き荒れることがあった。とくに夜などは、かなり本気で恐ろしくて、よほどの用事でもなければ誰も外には出たがらなかった。最近は車が普及したのでなんとかなるが、今回はその車さえ雪に埋もれてしまって、悲劇につながっている。

雪国の車はほぼ 100%がスタッドレス・タイヤを装着しているが、それでも立ち往生してしまうのだから、大変な雪なのだろう。そんな中を運転しようという気には、とてもなれない。幹線道路だと数珠繋ぎで立ち往生してしまうから、近所の人が焚きだしをしてくれたりするが、裏道で一台のみの立ち往生となると、本当に命が危ない。

気候の極端化は今後も進むとみられるので、吹雪だけでなく、台風、爆弾低気圧、竜巻、ゲリラ豪雨、高潮などで、これまでの常識にはかからないような被害の発生が増えるだろう。

地震だけでなく、いろいろな災害が増える。用心しなければならない。

 

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