今年の桜はかなりしつこい
昨日あたりからウチのブログへのアクセスが急に増えたなと思ったら、"「花散らし」の艶っぽい元々の意味" という記事への、Google 経由のアクセスが目立っているのだった。試しに「花散らし/意味」でググると、私のこの記事がトップにランクされている(参照)。
昨夜来の猛烈な春嵐で、お天気キャスターが口を揃えて「花散らしの雨になるかもしれません」などとコメントしているので、中には「花散らし」という言葉に興味を覚えてググッてみたくなる人が多いのかもしれない。
何しろ「花散らし」という言葉は、件の記事で述べたように、広辞苑に「3月 3日を花見とし、翌日若い男女が集会して飲食すること」という語義が載っているぐらいで、後は iPhone にインストールしている『大辞林』や、紙の辞書で持っている『明鏡国語辞典』を引いても、『花散らし」という見出語が見当たらないのである。
それで、近頃では「花散らしの雨」とか「花散らしの風」とかいう使われ方をしているが、元々の意味はかなり艶っぽいお話のようだと指摘したのが、前述の私の記事である。これを書いた当時は、この指摘はほとんど見当たらなかったのだが、最近ではずいぶんあちこちのブログに散見されるようになった。でも、一番早かったのは私なんだからね。
で、お天気キャスターたちが言っていた今回の「花散らしの雨」だが、少なくともつくば周辺では、心配されたほどの「花散らし」とはならなかった。関東全域であちこちの電車が遅れたり止まったりしたほどの春嵐(「しゅんらん」と読む)だったが、この辺りの桜は驚くほどのしつこさを発揮して、まだまだしっかりと咲き誇っているのである。
つくば周辺で桜が満開になったのは、先月の 26日のことだ。それは私の 「和歌ログ」 にしっかりと証拠写真入りで載っている(参照)。あれからもう 1週間以上経つのだから、昨夜のような強烈な嵐が吹き荒れたら、いつもの年だったらひとたまりもなく散ってしまっていたはずなのだ。
ところが、今年の桜は尋常ではない。初夏のような陽気に誘われて急いで開花したはいいが、それ以後のウソみたいな冷え込みのせいで、なかなか散ろうとしない。あのままの暖かさだったら、先月末の土日までもたないんじゃないかと心配したのだが、満開状態のままでいつまでもねばっているのである。こんな桜、初めて見た。
これじゃあ、桜らしさが足りないと言われるんじゃないかと、心配になるほどである。本当に、そろそろ盛大な桜吹雪になってくれないと、桜のありがたみが消滅してしまいそうな気がする今日この頃なのである。
まあ、明日はかなり暖かくなって、週末はまた大荒れになるようだから、その頃には散ってしまうだろうが、いずれにしても今年の桜はかなりしつこい。
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コメント
花散らしって言葉だけでもなんだか…
(//▽//)
投稿: ひろゆき | 2013年4月 3日 21:35
下衆兵衛でゲス。仕事の忙しい時期も終わり、あっしも暇さえあればあっちゃこっちゃ桜を求めてぶらぶらしてまさぁ。半袖で花見したのは、ありゃあいつでしたっけね?桜のやつも、よく頑張ってまさぁね。
金はねぇけど、こうやって自由になる時間があるのはいいでゲスな。
春宵一刻値千金ってやつでゲスな!
投稿: 下衆兵衛 | 2013年4月 3日 22:17
ひろゆき さん:
「花散らし」は、確かに元々の意味を知ってしまうと、ちょっとね ^^;)
投稿: tak | 2013年4月 3日 22:22
下衆兵衛 さん:
さあ、あとはゴージャスな桜吹雪を楽しむ時期ですね。
話は横道にそれますが、落語に出てくる太鼓持ちは、旦那に酒を注いでもらう時、どうしてお約束のように 「おっとっと、散ります、散ります」と言うんでしょうかね。
あれって、「おっとっと、こぼれちめぇやす」 ってことなんでしょうかね。
それとも、もうちょっとあっち関係かな?
投稿: tak | 2013年4月 3日 22:26