もっともらしいエイプリル・フール・ジョーク
折しもエイプリル・フール・ジョークで賑わう昨日、Slashdot に 「夏の参院選からのネット選挙、Twitter は解禁されるがリツイートは禁止」 という記事が載って、ちょっとびっくりした。こんなような話である。
改正案では全国会議員、公設秘書、および政党に対して選挙管理委員会が認定する Twitter アカウントが設定され、そのアカウントにおいて選挙期間中の活動を可能にするが、【拡散希望】が横行する Twitter においては資金力とリテラシーの格差によって選挙活動の成果に著しい差が生じかねないことから公式リツイートが全面禁止されるという。
というわけで、一瞬「選挙期間中のみ使用する選管認定のアカウントなんて、なんちゅうアホらしいことを!」と思い、さらに「怪しげな非公式リツィートが増えるばっかりじゃん!」と腹まで立ってきたが、すぐに「ちょっと待てよ」と思い直した。
「これって、エイプリル・フール・ジョークなんじゃないか?」と気付いたのである。確証はないが、きっとそうに違いない。そうとしか思えない。いくらなんでもアホらし過ぎる。それにしても、一見もっともらしいネタを、よくぞ思いついたものだなあ。
そういう意味では、私の "『猫踏んじゃった』の原曲は、『犬食っちゃった』という韓国民謡だった" というネタも、一部ではジョークなのかどうか疑心暗鬼を生んだようで、似たようなものだったかもしれず、どうか立腹されないように。
エイプリル・フール・ジョークにも 2種類あって、もろにホラとわかる罪のないものと、一見もっともらしくて、「もしかして、ネタ? それとも、本当?」と戸惑ってしまうようなものとに分かれる。
私のブログでは 8年前の 2005年からエイプリル・フール・ジョークを恒例ネタにし始めた。最初のネタ「日米政府間の密約を暴く」というのは、ビミョーにホラ系だったが、翌年の「サラ金 CM のサブリミナル効果」あたりから、意識して「もっともらしい系」にシフトした。
ただ、2007年の 「地方空港とハエ取りリボン」などでは、あまりにも本気でだまされてしまう人が多かったので、その翌年の 2008年はちょっとブレてしまって、他愛もないものに軌道修正しかけたのである(参照)。しかしそれでは、やはり自分としては納得がいかず、それ以後は 「もっともらしいネタこそ、我がスタイル」と正念決めて、今日に至っている。
近頃、日本でも凝りまくったエイプリル・フール・ジョークが市民権を得てきて、だまされた人がマジに抗議してくるなんてことも減ったようで、なかなかいい傾向である。いずれにしても凝ったネタを考えるのは、かなり頭の体操になって、リフレッシュできる。
私としても還暦を超してしまったので、ボケ防止のためにもエイプリル・フール・ジョークは来年も続けたいと思う。よろしくお付き合い頂きたい。
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コメント
公式リツイート禁止…?
(´・ω・`)
投稿: ひろゆき | 2013年4月 2日 22:18
ひろゆき さん:
禁止しても、それこそ「みんなで渡れば……」 にしてしまえば、実効性はないですね (^o^)
投稿: tak | 2013年4月 2日 23:48
もっともらしいジョークを目指しておりますが…。
なかなか修練と申しますか経験と申しますか、いろいろ不足のため適時の“ネタ”を出せるまでに至っておりません。
しかし、ハイトリリボンは、しばらく立ち直れませんでした。
アレからですよ。
居そうな架空を創出する、変な癖がついたのは…。だだだ、大日本…。
投稿: 乙痴庵 | 2013年4月 3日 00:32
乙痴庵 さん:
「ハエ取りリボン」の記事に関しては、あまりにももっともらしすぎるかもしれないと思い、最後に、
>ちなみに九州地方の空港では、今年最初のハエ取りリボン設置を、今日 4月 1日に行なうそうだ。そうか、なるほど。
という文章を付け加えたのですが、それでもみなさんだまされてしまったようですね (^o^)
投稿: tak | 2013年4月 3日 09:45