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2013年5月24日

クラウドサービスのアイコン・デザインを巡る冒険

私は iPhone と iPad のユーザーだから、iCloud は当然のように使っている。というか、写真の同期に使われる「フォトストリーム」という機能も含め、クラウドを意識しなくても、裏で勝手に動いてくれている。

Wifi 環境下に入った途端に私の iPhone と iPad はさりげなく同期されてしまうし、ハードをアップグレードしても、連絡先などのデータがいつの間にか入っている、「クラウドなんて忘れていてもいいですよ」ってな感じのサービスだ。それだけに、ギンギンにカスタマイズして思い通りに使い倒すというような用途は想定されていないようなのだ。

それだけに、「使い倒す」つもりで使うならば、他のクラウド・サービスが必要になる。私は Dropbox と Sugarsync を重宝に使いわけている。Dropbox は業務用ファイル、Sugarsync はプライベート・ファイルの置き場だ。最近は Evernote もそろそろ本格的に使い始めようかなと思っている。

これまでも Evernote は使ってはいたのだが、「iPhone のちょっとしたメモの集積」 以上の使い方はしていなかった。例えば、出張時の案件、ホテル、乗換案内などの情報を保存しておく。出張中はそれをいつでも見られるというだけで、それ以上に踏み込んだ使い方はしていない。それだけに、PC ではウェブ上でアクセスするだけだった。

ところが、まともに使うとかなり便利と知人からも薦められ、自分でも 「確かに便利かも」 と思い始めたので、ついに PC にも Evernote クライアントをインストールし、きちんと使い始めようとしているところである。

ところで、今日の話はそんなことではなく、「どうして Evernote のアイコンは象で、Sugarsync のアイコンはハチドリなのか」ということだ。Dropbox の方は文字通りの 「ハコ」 のアイコン (ちょっと市松模様が入ってるが) だからわかりやすいが、この 2つは不思議だ。

ちなみに Skydrive は Microsoft らしく、何のひねりもない 「雲」 そのものである。同じ雲でも、iCloud の感覚とは雲泥の差がある。

象さんとハチドリについては、前々から不思議に思っていながらつい調べないまま、ずっと心の片隅に引っかかっていたのである。いつまでも引っかけておくのもナンなので、さきほどちょっとググってみたら、簡単にわかった。

まず、Evernote の象さん。これは、"Elephants never forget." (象は決して忘れない)という西洋の諺に基づいているらしい(参照)。何でもかんでも放り込んでおけば、後で簡単に検索できるという Evernote のコンセプトにふさわしい。

さらにEvernote のアイコンをよく見ると、象の耳の端っこが紙のように折れ曲がっていて、それが顔から鼻に続く回線を通って、どこかにシューッと送られるというようなイメージになっている。なるほど、その意味ではよくできたアイコンだ。

次は Sugarsync。これは 2010年 12月の、Sugarsync が日本進出する際の記者会見の記事に出ていた。同社 CEO の Laura Yecies さんが、社名の由来に関する質問に、次のように答えている。

「Sync」はもちろん同期、シンクロナイズで、これが我々のコアテクノロジーです。ではなぜ「Sugar」かと言うと、甘いとか、プレゼントとか、喜びであるとか、そういったいいイメージでの Sugar と Sync を組み合わせました。また、ロゴにはハミングバード(ハチドリ)をあしらっていますが、これはハチドリが甘いものが好きだという点と、とても動きが速いことからロゴに使っています。

なるほどね。疑問が晴れた。

ちなみに Google Drive のアイコンは、トライアングルで何となくわかるような気もするが、それにしても、Google の各種サービスのアイコンは、あんまりスマートな統一性がなくて、もろにバラバラだ (参照)。デザインを軽く考えてるみたいなのは、まあ、なんというか、これも社風なんだろうなあ。

 

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コメント

クラウドだけに雲泥!MSは泥ですか…?
(´・ω・`)

投稿: ひろゆき | 2013年5月25日 23:00

ひろゆき さん:

MS は、垢抜けませんなあ ^^;)

投稿: tak | 2013年5月26日 21:27

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