実は、まだ梅雨に入ってないんじゃないか?
先月 29日に関東甲信地方の梅雨入り宣言があったのだが、宣言当日と翌日にちらほら雨が降っただけで、あとは上天気が続いてきた。今朝も雲はやや多めながら、まぶしい日が照りつけている。薄々思っていたのだが、もうそろそろ大っぴらに口に出してもいいだろう。
「実は、まだ梅雨に入ってないんじゃないか?」
梅雨入り宣言翌日に「史上 3番目に早い梅雨入り」という記事で、気象庁は近頃、思い切りよく早目の梅雨入り宣言をするようになったんじゃないかと書いた。3年前までは、宣言に慎重すぎて、ぐずぐずしている間に、梅雨入り宣言した翌日から上天気が続くタイミングになってしまい、実に気の毒なことになっていたからである。
今年はなんとなく、1週間ぐらいはぐずつきそうだというようなタイミングを見計らって、梅雨入り宣言が出されたと記憶している。だから私も 30日の記事で、「多分、昨日からのぐずぐずした天気が一巡すれば、来週末あたりには、お約束の『梅雨の中休み』になるんじゃないか」なんて、呑気なことを書いた。
ところが、「ぐずぐずした天気の一巡」が思っていたよりずっと早くなって、翌々日からもう「中休み」状態になってしまった。思い切りよく宣言すればしたで、天気の方がそれ以上の思い切りのよさを発揮する。全般的に、大きい落差で短期的に変化する気候になってしまった。
だから 「中休み」 の中身も様々で、「さわやかな晴天」「真夏のようなくそ暑い晴天」「肌寒い晴天」「じめじめした晴天」が日替わりでやってくる。なかなか一筋縄ではいかない。数年前までささやかれていた「近頃、天気がおかしいねえ」という言葉も、あまり聞かれなくなった。「おかしい天気」が当たり前になってしまったからだ。
気象庁はきっと、後になってから梅雨入りの日を修正するのだろうね。(実は過去にも結構修正されている)
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