ネットのことは何も知らない、うぶな政治家たち
「選挙毎日」というサイトがあるということを今日初めて知って、ちょっと驚いたが、その中の "参院選:落選の自民・金子氏陣営、ネットの支持水増しか 短期に急増、大半が外国人「いいね!」トルコから8割" という記事には笑ってしまった。
なんでも、金子善次郎元衆院議員(69、自民)は、Twitter への投稿を、いかにも付け焼き刃が見え見えの 5月 7日に開始し、「約 40日後の 6月 18日までに、FB の更新情報を中心に 12回ほどツイートしただけだが、フォロワー数は同日の 9708人など一時は1万人程度までふくらんだ」のだそうだ。
フォロワーの大部分は外国人で、FB の 「いいね」 も、8割がトルコからだったという。これ、どうみても金で買ったとしか考えられないではないか。しかも、まったく意味のない買い物である。
金子氏は毎日新聞の取材に「ネットのことは事務所に任せていた。事務所として調査し、公選法や道義上、倫理上問題があるならば、党本部とも相談し対応したい」と答えている。要するに、当人はネットに関してはほとんど無知で、事後処理に関しても何もわかっていない。
もちろん、Twitter も FB も、金子氏が直接書込みをしていたわけじゃないのだろう。取り巻き連中が慣れない「ネット選挙」に過剰反応して、よくわからないうちに余計なことをしてしまった(あるいは、誰かに丸投げして余計なことをさせた)のだね。
私は今年 4月 24日に、「ネット選挙に、大金を投じるがいい」という記事で、「ネット選挙が解禁になったとたんに、何も知らない政治家が広告代理店の餌食になるかもしれないという気はしていた」と書いている。まったく、政治家のというのは、ネットの世界に関しては気持ち悪いほど「うぶ」である。
今回の金子氏の場合は、広告代理店じゃなくて、怪しい「ネット・ゴロ」(インターネットの世界の「ごろつき」ぐらいの意味に受け取ってもらいたい)の口車に乗って、まったく馬鹿馬鹿しい金を使ってしまったものと思われる。
次の国政選挙は、多分 3年後ぐらいになるんだろうが、政治家とその取り巻きたちには、それまでに少しはネットの世界の常識を学んでもらいたいものである。
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コメント
昨晩のクローズアップ現代を見る限り、自民党は結構本格的にネットを使ってたみたいだったんですけれどね。
実際には使いこなせてない候補者の方が、圧倒的に多かったんでしょうな…。
(>Д< ;)
投稿: ひろゆき | 2013年7月24日 22:14
ひろゆき さん:
ネットを選挙用に使うという考えが、そもそも気に入りません (^o^)
お金のかからない日常活動ですよ。
投稿: tak | 2013年7月24日 23:05