花やしき 160周年と、時代の変遷
「浅草花やしき」が、このほど開園 160周年を迎えるのだそうだ。へぇ、そんなに古かったのか。それに伴い、8月 7日を「花やしきの日」とすることにし、日本記念日協会に認定してもらったらしい。へぇ、そんな協会があったのか。いい商売だなあ。
記念日を 8月 7日という、いかにもベタな日にしたということからも想像がつくとおり、実際の開園の日付がいつだったかは記録に残っておらず、わからないらしい。まあ、どうせわからないんなら 8月 7日にしてしまおうという「ユルさ」加減は、いかにも花やしき的で、十分許せる。
私は多分、40年ぐらい前に花やしきに行ったことがある。その頃でも、120年ぐらい経っていたわけだ。ただ、行ったことは行ったが、あまり印象に残っていない。かの有名な「日本一遅いジェットコースター」にも乗っていない。当時は貧乏学生だったから、そんなものに金を使う余裕がなかったのだろう。
じゃあ、金もないのにどうしてそんなところに入ったのかというと、当時はどうやら、入場するだけなら無料だったようなのだ。乗り物やゲームなどの施設ごとに金を払うというシステムだったと思う。まさに、「いつもやってる縁日」というノリである。
Wikipedia で確認してみたら、入園料を取るようになったのは昭和 60年以降のことで、それまでは「近隣の場外馬券場から流れた労務者達が園内を占拠し、また彼らが泥酔状態であることも少なくなかったため、園内の風紀が乱れており、運営上悩みの種だった」とある。うん、まさにそんな感じだったね。それが入場料徴収で解決したもののようだ。
あの 「漂白されていない昭和」 そのものだった花やしきも、今ではかなり健全な遊園地となって、160周年を迎えるというのである。もっとも、160年前の開園当時は、牡丹と菊細工を主とした植物園で、茶人、俳人らの集会の場や大奥の女中らの憩いの場として利用されていたというから、時代というのは変るものである。
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