茨城県知事選挙にため息をつく
選挙のたびに投票だけはマジメにしてきたが、今回の茨城県知事選挙だけは、棄権する者の気持ちがわかる。本当によくわかる。
22日に告示された知事選の立候補者は、2人。いずれも無所属で、現職の橋本昌氏と、新人の田中重博氏だ。橋本氏は既に 5期 20年を務め、なんと 6選を目指す。同じ人物に県知事を 6期も務めさせるなんていうのは、私の考えでは「県の恥」だから、なんとしても阻止したいが、相手の田中氏は共産党推薦だから、結果は見えている。
これまで橋本氏を支持してきた自民、民主両党も、いくらなんでも 6期は長すぎるとみたようで、推薦を見送ったが、独自候補の擁立までに至らず、自主投票としている。だらしないにもほどがある。
フツーに考えたら、ここで自民の推薦でも得て立候補したら当選の可能性が高く、これほどおいしいチャンスもない。しかし、橋本氏は政党からの推薦は得られなくても、県内各種団体や首長からの支援をがっちりとりまとめているようで、フツーの考え方が通用しないみたいなのだ。ああ、ため息である。
というわけで、私としては本当に棄権しようかとも思ったが、ここは対立候補の田中氏に投票してみようかと考え直し始めている。改憲論者の私が共産党推薦の候補に投票するなんて、日和見にもほどがあるが、同じ人物に 6期も務めさすよりは、共産党推薦でも新しい人になってもうらうほうがいいというのが、私の価値観である。
多選の弊害については、ここで私が言うまでもないので、敢えて書かない。さらに、橋本氏は原発推進論者だから、とにかくこれ以上務めさせたくない。
それにしても、この 2人しか候補者がいない今回の選挙自体が、「茨城の恥」である。
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