最近の仕事のはかどり加減について
還暦を越してからというもの、仕事のはかどり方が前とは違っていることに気付いていた。50代前半までは一晩あれば余裕でやっつけられた仕事が、1日がかりになってしまう。2日あれば楽勝だった仕事に、3日かかってしまう。
集中力がなくなったわけではない。頭の回転が鈍くなったわけでも(多分)ない。事実、半日でできていた仕事なら、今でもちゃんと半日でできる。経験値が蓄積されている分、段取りなどは若い頃よりもずっと効率的にできる。
しかし、半日でできる作業が 3つで 1セットの仕事を、若い頃のように 1日半でできるかというと、そうはいかないのである。1つの作業を仕上げると、すぐに次に取りかかれない。エネルギーを取り戻すまで、長い休憩が必要になる。それで、1日半で仕上げられると思って引き受けた仕事に、2日か 3日かかってしまったりする。
60代後半から 70代の先輩諸氏に聞くと、「仕事は若い頃の倍の時間がかかると思って引き受けなきゃダメ」という。なるほど、そうであったか。これは誰もが通り過ぎる道であったか。イチローのヒット数だって、最近はペースがぐっと落ちてるしね。
とくにこの夏は、体力が相当に弱くなってしまったのかと思うほど、仕事がはかどらなかった。いつもなら楽勝で仕上げられる仕事の締切に追いまくられて、ひいひい言いっ放しだった。よっぽど老いぼれてしまったのかと思ってしまったよ。
ところがこれは、聞けば若い者でも同じだったらしい。40代の人間が口を揃えたように、「この夏は暑すぎて、全然仕事にならない。お盆過ぎまでに仕上げておくべきだった作業が、全然はかどっていなくて、8月から 9月前半に相当頑張って巻き返さないと、お彼岸過ぎが大変なことになりそう」なんて言っている。
そうか、最近のかったるさ加減は、この暑さのせいであったか。
いくら涼しいオフィスでのデスクワークとはいえ、会社勤めだと通勤の往復でかなり体力を消耗するし、夜は寝苦しい。オフィスについても、すぐにスイッチが入って全開モードで仕事ができるわけではないだろう。
私は自分の家が仕事場で、出張でもない限り、通勤などの移動で体力を消耗することはない。その分、なるべくエアコンを点けないようにしていて、事実、一昨年と昨年は電源を抜きっぱなしだったが、今年はさすがに、既に 4日ほどエアコンの世話になった。冷房しないと仕事にならない暑さなのだから、しょうがない。
というわけで、一方的に「年のせい」と思いかけていたことが、まんざらそれだけでもないと知って、少し安心している。ただ、安心はしたものの、やはり暑い。
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