iOS 標準マップが、大進化を遂げていた
iOS 上で再び Google Maps が使えるようになってから、まだ 9ヶ月しか経っていない。去年の暮れ、ようやく iPhone 5 に Google Maps をインストールした私は、「もう Apple のマップを使う気にはなれない」 「ああ、あと 3年ぐらいしたら、Apple のマップも進化して使いやすくなっているなんてことにはならないかなあ」 書いている(参照)。
ところが「3年ぐらいしたら」どころか、この 9ヶ月の間に iOS 標準マップは大進化を遂げてしまったのである。つい先月まで、私は自分の iPhone のデスクトップのトップページに Google Maps のアイコンを置き、iOS 標準マップは 2ページ目の「Maps」というフォルダの中に隠していた。
しかし今は、この 2つのアイコンの居場所が入れ替わっている。トップページに iOS 標準マップのアイコンがあり、Google Maps のアイコンの方が、2ページ目のフォルダの中に隠されてしまっているのだ。こんなことになるとは、半年前には想像もつかなかった。
正直なところ、昨年暮れに嬉々として Google Maps を使い始めた頃から、心密かに「情報量は十分だけど、使い心地は今イチだなあ」という気はしていた。機能的には文句なしだが、何をするにも一手間多いし、操作が直観的ではないので、ちょっと複雑なことをしようとすると戸惑ってしまうのは、Google アプリにかなり共通した感覚である。
それでも、iOS 標準マップのできがあまりにも大雑把なので、操作の面倒くささを補って余りある Google Maps の情報量を取るしかなかった。それでずっと、そのまま Google Maps 主力で半年以上来たのである。
ところが今年の夏頃から、「あれ、iPhone の地図、案外頼れる感じになったかも」という印象に変わってきた。というのは、「連絡先」に登録した住所をタップすると、デフォルトで iOS 標準マップが立ち上がるが、それがそのまま使い物になるのである。今年初めまでは、住所を Google Maps にコピペして使っていたのに。
これなら、出張で初めての土地に行っても、iPhone をナビ代りにつかって十分スムーズに訪問先にたどり着くことができる。知らない土地でも楽にコンビニやコーヒーショップを見つけることができる。不満はほとんど感じない。
そして今月に入ってからは、「ナビとして使うにも、iOS 標準マップの方がずっと直観的に使えるし、楽じゃん」と評価を一新して、こっちの方を主力マップとして使うことにしたのである。本当に去年の暮れ頃の、あの大雑把で使えないマップとは別物になってしまったのだ。
Apple、やればできるじゃないか。こんなに急速に進化するとは思わなかったよ。このまま進化し続けたら、さぞかし便利なマップになるだろう。あとは、iOS 7 のチャラいデザインを、少しはマシにしてくれることを祈るばかりである。
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