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2013年9月11日

猛暑とライフスタイル

昨日、「夏の間の疲労が抜けた!」という記事を書いた。疲労が抜けて初めてわかったのだが、この夏ずっと感じていたしんどい思いは、かなりの部分、あの猛暑のせいだったようなのである。私は初め、歳のせいかと思ってかなり弱気になっていたのだが、どうやらそればかりではなかったらしい。

昨日、仕事の関連で 40代の仕事盛りの人間と会ったのだが、開口一番、「いやぁ、この夏は本当にしんどかったですね!」という話から始まった。本当に、しんどかったのは私ばかりではなかったようなのだ。

彼が言うには、この夏は暑さのあまり本当に仕事にならなかったのだそうだ。自宅オフィスでエアコン使用を極力控える私からすると、「会社勤めの人間は冷房の効いたオフィスで仕事してるんだから、楽だろう」と思っていたのだが、まんざらそうではないらしい。

あまりオフィスから外に出ることのない事務系の人間でも、往復の通勤と夜の寝苦しさで参ったというのである。さらに営業や外部とのミーティングなどで頻繁に外に出る必要のある職種の人間は、これまでにないほどしんどい思いをしていたらしい。

「疲労が蓄積して、朝、オフィスに着いてもすぐにスイッチが入らないんですよ。PC を起動させてメールのチェックをしていても、頭はぼうっとしたままで、そのぼうっとしたまま、外に出るという感じでしたね」と、彼は言う。うむ、なるほど。わかるような気がするよ。

「暑い中を動き回って、昼時になってメシを食うと、もう本当に動けなくなるんです。涼しい喫茶店に避難して一息つくと、いつの間にか眠っちゃってる。いや、本当にちょっと仮眠しないと、体がもたないんですよ」

うむ、わかるわかる。私もしょっちゅうソファに倒れ込んでたし。

いやはや、このまま地球温暖化が続くと、夏の体調管理はものすごく重要な問題になる。2週間近くの夏期休暇をしっかり取ることを、本気で考えなければならない。お盆休みで帰省なんかしたら、疲れるばかりだから、さらに 3~4日の静養日を確保するのが望ましいだろう。

それだけでなく、毎朝きちんとオフィスに顔を出すという「セレモニー」を、考え直さなければならない。猛暑の間だけでも、自宅をサテライト・オフィスとすることや、オフィスを素通りして出先に直行/直帰する「ノマド・ワーカー」スタイルを取り入れる必要が出てくるだろう。

7年後の東京オリンピックは、真夏の開催となる。ただでさえ暑いのに、国内外からどっと押し寄せる人たちで、東京は灼熱地獄と化すだろう。サッカーやマラソンなどの屋外競技は、夜明けから早朝に実施しなければ、選手も観客も熱中症になってしまう。結果として、欧米のテレビ観戦者よりも日本人の方が時差ボケになってしまうかもしれない。

この夏の猛暑は、日本人のライフスタイルを変えることについて、真剣に考える契機になったかもしれない。

 

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