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2013/10/10

10月の猛暑日

近頃は冬の寒さと夏の暑さがいつまでも続いて、なかなか春と秋がやって来ない。それで毎年「春はまだか」、「秋はまだか」とつぶやいているような気がする。しかし今年はさしもの猛暑も案外早く幕引きとなって、順調に秋が来ているような気がしていた。

ところがここ 2~3日の暑さで、「最近の夏は 10月まで続く」というのが、改めて確認されてしまったようだ。昨日はいくら台風 24号の影響によるフェーン現象とはいえ、新潟県で 35.1度の猛暑日になってしまったというのだから、穏やかじゃない。

平成 22年 2月、私は「わけのわからない季節感」という記事で次のように書いている。

私は近頃、1年のうちで 5月から 9月までの 5ヶ月が夏で、12月から 3月までの 4ヶ月が冬、そして、春と秋は、4月と 10、11月の、それぞれ 1ヶ月と 2ヶ月しかないと思えばいいと感じている。東京では下手すると、10月だって最高気温 25度以上の夏日がちょこちょこあるので、秋らしくないかもしれない。

これが当時の実感である。そして、それからわずか 3年と 8ヶ月経つうちに、「5月から 9月までの 5ヶ月が夏 が、「5月から 10月半ばまでの半年近くが夏」ということに更新されてしまったような気がする。

だって、先月半ばから少しは涼しくなったとはいえ、統計をみると、今年の 9月の東京では最高気温が 25度以上の 「夏日」 が 30日中 26日もあり、そのうちの 8日は 30度以上の「真夏日」だった。10月に入ってからも、9日までの間に「夏日」が半分以上の 5日あり、昨日なんかはあっさりと「真夏日」だった。

真夏があまりにも暑かったせいで、この程度でも少しは秋らしい涼しさに錯覚してはいたが、数字的にはまだまだ十分に「夏」なのである。ここ数日、夏がぶり返したのではなく、「基本的にずっと夏なのに、ちょっとだけ気温の低い日がちらほらあったので、秋が来たと錯覚していただけ」と考える方が、いっそあきらめがつく。

こんなわけで、東京では 1年のうちのおよそ半分近くは夏で、4ヶ月が冬。春と秋は残りの 1ヶ月ずつしかないという世の中になってしまったようなのである。

昨日の朝のラジオで、気象予報士の森田正光さんが、「秋期間」という概念を提唱していた。正式な気象用語でもなんでもないらしいが、一応の実感的目安として、「最高気温 30度以上を最後に記録した日の翌日から最低気温 10度を下回った日まで」と考えておられるようだ。

この基準で季節の推移をみると、1980年代頃までは、平均して 75日(約 2ヶ月半)ぐらいの「秋期間」があったが、ここ 1~2年は 30日ぐらいしかなくなったと言っていた。東京近辺でこの通りのデータだったら、まさに「いつまでも暑くて、急に寒くなる」という、最近の我々の実感に即している。

今世紀末までに平均気温が 4.8度上がり、海面が 82センチ上昇するという IPCC の報告が、実感的な脅威に感じられるようになった。平均気温が 4.8度上がるということは、東京の 8月の平均気温が 34度ぐらいになるかもしれないということだ。念のために言うが、これは最高気温ではなく、夜中から真昼までを通じた平均の気温である。

ということは、最高気温は当たり前のように 40度を超えるし、さらにちょっと条件が揃ったら 43度ぐらいになる。風呂の湯温だったら熱すぎる。気温だからまだいいが、いずれにしても呑気に外を歩いていたら、たちまち熱中症でやられてしまう。

今世紀末というのは、そんなに遠い未来じゃない。今年生まれた子供の中にも、22世紀まで生きる子がいるだろう。彼らは灼熱地獄で生きることになる。いや、生きていられるという保証もない。世界の食糧生産が壊滅的打撃を受けるだろうから、地球上で生きていられる人類の数は、今よりずっと減るだろう。

この温暖化は人為的要因によるところが大きいというのだから、我々が今、ライフスタイルを変えなかったら、すぐ下の世代に大変なツケを回してしまうのである。

 

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