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2013年10月28日

世界で最も使われている言語

「世界で最も多く話されている言語は何語か?」という質問に、「英語」と答える人が多いが、これは正解でもあり、間違いでもある。

WIP ジャパンの「世界の主要 20言語使用人口」というページによると、母語として最も多く話されているのは中国語で、約 10億人が使っている。それに対して英語を母語としているのは約 3億 5000万人にすぎない。かなりの差で、中国語の圧勝である。

上述のページによると、母国語としての上位 5言語は、中国語、英語に次いで、スペイン語(約 2億 5000万人)、ヒンディー語(約 2億人)、アラビア語(約 1億 5000万人) ということになる。以下、ベンガル語、ロシア語(いずれも約 1億 5000万人)、ポルトガル語(約 1億 3500万人)と続き、9位に日本語(1億 2000万人)が入る。

10位がドイツ語(約 1億人)で、フランス語(約 7000万人)はちょっと離されて 11位だ。イメージでは、フランスの植民地だったところが多いのでもっと行くかと思っていたが、意外なほど少ない。

見方を変えれば、フランスは自国語を捨てない文化力を持つところを植民地にして押さえ込もうとしてしまったので、第二次大戦後の独立の嵐で散々な目にあったのかもしれない。英連邦みたいな緩いつながりすら保持できなかったしね。

ヒンディー語というのはインドの公用語だが、インドの人口に比して少なすぎるように思われるかもしれない。しかしインドは多民族国家で、そこで話される言語も多様である。そのため、ヒンディー語、パンジャブ語 (約 7000万人)、ビハール語 (約 6500万人)、テルグ語、タミール語(いずれも 約 5500万人)、マラータ語(約 5000万人)と、インドで話される 6言語がベスト 20入りしている。これはすごい。

母語ではなく公用語としてみると、英語を公用語とする人口は約 14億人となり、世界で最も使われている言語ということになる。中国語は、母語人口も公用語人口も同じ 10億人なので、広がりとしては小さい。

さらに中国語は、文字としては漢字を使っているが、口語としては北京語、広東語、上海語の間で、ほとんど通じないという。中国という統一国家で使われている公用語だから、同じ「中国語」として政治的には捉えられているが、中国人自身さえ「別の言葉」という実感をもっているようだ。

もしかしたら分類の仕方によっては、インドのように別の言語として捉える方が妥当なのかも知れない。「同じ文字で表される別の言語」ということだ。そんなことを言ったら、日本語だって琉球語とは別だという見方すらある。まさに分類は魔物である。

事実上の「世界標準語」という視点からみれば、英語は、「話せる/通じる」という人口も含めれば、圧倒的な広がりを見せるはずだ。日本語と英語の他に、もう一つだけ勉強するとすれば、アジア重視なら中国語、西洋重視ならスペイン語というところだろうか。あるいはアラビア語というのも、かなりダークホース的な言語かもしれない。

私自身は、最近ブラジル人の知り合いが多くなったのでポルトガル語を覚えようとしているのだが、還暦を越してしまうと、日常の決まり文句すら覚えるそばから忘れてしまって、なかなかモノにできず、苦労している。

 

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コメント

takさんが英語の達人なのは、ここの読者の常識ですが、
英語以外の言語も楽しいですよ。ポルトガル語もそうですが、
ラテン系の言語は英語と発想が違っていて面白いのに、
でもやっぱり同じヨーロッパの言語なので、
そんなに苦にならないと思います。
ところで、個人的には、かつてのラテン語のように英語がどのように分化していくのか、ということに興味があるのですが、takさんが何か感じたことって、何かありますか。アメリカの東海岸と西海岸では英語が通じないなんてジョークは聞いたことがありますが・・・

投稿: hokkaidense | 2013年10月28日 21:32

hokkaidense さん:

>takさんが英語の達人なのは、ここの読者の常識ですが、

それは、誤った常識です。
「ペラ」程度の私はいつも、「英語ペラペラだったらいいなあ」と思っています。

ブラジル人の知り合いとポルトガル語で簡単な会話ぐらいはしたいなあと思いつつ、それがなかなか叶わないのは、向こうの方がどんどん日本語が上手になって、日本語で話す方が手っ取り早くなるからです。

やっぱり、「必要性に迫られる」ってのが、上達の早道ですね。

>ところで、個人的には、かつてのラテン語のように英語がどのように分化していくのか、ということに興味があるのですが、

確かに、既に 「いろいろな英語」 がありますね。

>アメリカの東海岸と西海岸では英語が通じないなんてジョークは聞いたことがありますが・・・

通じないってことはないと思いますが、明らかにアクセントの違いはありますね。
「あ、こいつニューヨーカー」 とか、「西海岸育ちだな」 とかいうのは、なんとなくわかりますよね。
「オクラホマの田舎生まれで、途中から努力してニューヨーカーのアクセントになったやつ」 とかいうのまでは、私ごときではわかりませんが ^^;)

投稿: tak | 2013年10月29日 10:57

ドイツ語が意外に多いんですねぇ>母国語

ドイツと、スイス、ベネルクス三国のドイツ語圏、といったところでしょうか。フランス語も、フランスと、上記のフランス語圏? オランダでは使われていないか。あとカナダの一部か。

あ、ドイツ語はオーストリアもあった……。

公用語レベルだと、アフリカにはフランス語を公用語に入れている国がけっこうあって人口も多いようですが、それでも合算して2億6000万くらいしかいないみたいですね。あと、公用語になっていても、そもそも識字率もあまり高くないのが現実かなぁ。

投稿: 山辺響 | 2013年10月29日 16:48

山辺響 さん:

>ドイツと、スイス、ベネルクス三国のドイツ語圏、といったところでしょうか。

>あ、ドイツ語はオーストリアもあった

そうか、ゲルマン文化圏というのは、結構なものなんですね。

>公用語レベルだと、アフリカにはフランス語を公用語に入れている国がけっこうあって人口も多いようですが、それでも合算して2億6000万くらいしかいないみたいですね。

昔の世界地図のアフリカでは、エジプトとエチオピアとモロッコとかが目立つぐらいで、今みたいな国境線がほとんどなく、広大な 「フランス領西アフリカ」 というのがものすごい存在感でした。

あとは、ベルギー領コンゴとか。

今は独立が進んでいますが、そうなると今度はアフリカ人同士の争いが顕在化して、なかなかうまくいかないもんだと思います。

投稿: tak | 2013年10月29日 18:35

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