Windows 8 を限りなく XP に近づけるソフト
Internet Watch によると、「Windows 8.1/8の使い勝手を限りなく XP に近付ける」ソフトが、11月15日に発売されるのだそうだ(参照)。この "Back to XP for 8" という洒落た(というか、「まんま」 の)名前のソフトを展開するのは株式会社マグノリアという会社で、価格はパッケージ版が3,980円、ダウンロード版が2,980円。
私は、来年春の消費税アップの前に、Mac に乗り換えようとしているので、Windows 8 マシンを購入することはない。しかし今後も Windows ユーザーであり続けるというなら、新らしい PC を買うのと同時に、このソフトも買うだろう。多分。
それにしても、マイクロソフトがせっかく開発費をかけてバージョンアップしているのに、余計な金を払ってまで旧バージョン風の使い勝手に戻したがる人がいるというのは、完全にお笑いぐさである。
サプライヤーとしては、「せっかく進化させているのに、どうしてわざわざ退歩させるんだ?」と言いたいだろうが、ユーザーとしては「お前が余計なことをするから、こっちの負担が増えるんだ」ということになる。
このソフトの機能が、「ユーザー・インターフェイスを元に戻す」ということに集中しているということは、マイクロソフトの Windows 8/8.1 の「目に見える進化」のほとんどが、「ユーザー・インターフェイスを変えた」に尽きるということだ。もちろん、細かいことをいえばそれだけではないが、ユーザーの目から見れば、そういうことでしかない。
だからこそ、ユーザー・インターフェイスを元に戻しさえすれば、「前のように使いやすくなる」と思う心理が働いて、そうしたニーズが発生するわけだ。要するに、「余計なお世話」を返上したいということなのである。
せっかく Windows の「作法」に慣れたユーザーにしてみれば、理不尽なまでに「別の作法」を押しつけられているだけなのだから、これが不愉快でなくてなんだろう。何度も言っていることだが、これが車だったら、命がいくつあっても足りない。だったら、「別の作法を学ばなくて済ませる」ために 3,000円ぐらい余計な負担をするのは、十分に 「あり」 である。
ただ、XP を「使いこなす」までにいかないレベルでようやっと「使われ続けて」きて、ここに来て Windows 8 でさらに戸惑いまくっているライト・ユーザーのほとんどには、こんなにありがたいソフトが出るという情報が届かず、もし届いたとしても、それをどうすればいいのかもわからず、結局は死ぬまで戸惑い続けるということになるのだろう。
それを思うと、不憫である。まあ、彼らにしてみれば XP だろうが 8 だろうが、どうせまともには使いこなせなせずに、戸惑うということに関しては同じなのだから、いいか。
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コメント
あ~、この手のユーティリティは大好きです(笑)
Windows7にも、ClassicStartMenuという奴を導入しているし。
ただ、お金出してまでもという気はしないかなぁ。
投稿: 山辺響 | 2013年10月24日 09:35
山辺響さん:
Windows 7 にまで入れてますか。筋金入りですね。
私が Windows 8 マシンを使うとしたら、3000円足らずなら、安いものだと思いますよ。
投稿: tak | 2013年10月24日 14:44