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2013年11月 7日

機械採点による 「一人句会」 システム

Kanimaster さんが「カラオケみたいに俳句を機械で採点することが出来れば、一人カラオケみたいに一人句会も出来るはず。(少なくとも練習にはなるはず。)」と tweet しておられる(参照)。うん、これ結構名案かもしれない。実現可能性だって、捨てたものじゃない。

まず、五七五というシラブルに合致しているかなんていうのは、とても機械的に判定できるし、多少の字余りや字足らずを減点することもできる。それから俳句の重要ポイントである「季語」にしても、歳時記をデータベースにしてインプットしておけばいい。「季重なり」だって、機械的に判定できる。

文法的な部分の整合性は案外簡単に判定できるだろし、直接的すぎて膨らみを減衰してしまうタイプの形容詞 (例えば「美しい」とか「懐かしい」とか)を安易に使ったら減点みたいなこともシステム化できるだろう。こうした機械的な判断の可能な部分は、案外簡単にシステム化が可能だと思う。

それから、「趣き」とか「風情」とかいうのも、かなり乱暴を承知で数値化してしまえば、できないこともない。「風情を感じさせる単語」というのをデータベース化して、それぞれにざっくりとした印象に基づく点数を割り振ってしまえばいい。「美しい日本語」みたいなものは高得点にしてしまうのだ。

ただ、こうしたシステム化による判定システムは、あまりフェイクを多用した玄人っぽい歌唱になると、カラオケの点数がかえって低くなるみたいなもので、高度な句に高得点を与えるほどの理解力をシステムに期待するのは、やはり無理だろう。

それに「こんな感じの俳句にすれば、点数が高くなるのよね」といったようにシステムに慣れすぎると、点数は高いけれど、深みは全然ないみたいな句になってしまうような気もする。

俳句の機械的判定は、やはり「初歩の初歩」の練習用みたいなものと割り切って、ある程度慣れたら、あとは人間の感性に任せなければならないと思うのである。

 

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