廃油精製工場の爆発事故
今日は山梨県方面から中央道、首都高を通り抜けてつくばの里に戻る途中、陽が沈みかけた頃に野田市の廃油精製工場の爆発事故のニュースを聞いた。死者 2名、重軽傷者 18名という痛ましい事故だったようだ。
自宅に帰ると、末娘が「ねえねえ、爆発事故のニュース、知ってる?」と興奮冷めやらぬ表情で言う。彼女の勤務地は野田市に近い柏市なのだが、勤務中に突き上げるような振動があったという。不思議なことに、爆音は聞こえずに振動だけだったらしい。
「本当に音は聞こえなかったのか?」
「音というよりは、下からズーンと突き上げる振動だったんだよね。初めは地震かと思ったけど、それにしてはほんの一瞬だけだったから、上の階で太ったオジサンが転んだのかと思った」
ニュースを聞いて、発生時刻からして、あの振動は爆発事故の影響としか考えられないという結論になったらしい。上空はヘリコプターが何機も飛んでいたという。それにしても結構遠くまで振動が伝わったものだ。事故現場の近所の人たちは、さぞかし驚いただろう。
この話を聞いて私は、20年前の取手市の花火工場爆発事故のことを思い出した。この話は 7年前に「シャケ弁当とキノコ雲」という記事に書いているが、とにかくものすごいきのこ雲が上がるのを見て、私は 「あっ、原爆が落ちた。俺はどうして生きてるんだろう?」と思ってしまったほどだ。
あの時の事故は、死者・行方不明 3人、重軽傷 51人、周辺民家の全焼 10 、全壊 4と報告されたから、今回の事故よりさらに大きいが、問題は被害の大小よりも、そうした危険物を扱う工場での管理である。大は原発から小はリサイクル工場まで、爆発のリスクというのは、結構なもののようなのである。
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