自分ではゴミを拾えないゴミ箱ロボット
ICD Lab が、自分ではゴミを拾えないゴミ箱ロボット ”Sociable Trash Robot" というのを紹介している。このロボットは豊橋技術科学大学の岡田研究室で「チープ・デザイン」というコンセプトに沿って開発された。ゴミ箱の役割はするけれども、ゴミを拾うためのアームなんていうのは装着せず、拾う作業は人間に任せるのだそうだ。
ビデオを見ると、ゴミ箱ロボットはゴミを見つけるとよたよたと頼りない足取りで近づき、拾ってくれるように周囲にいる子供に頭を下げてお願いする。子どもたちは、初めは戸惑っている様子だが、恐る恐るゴミをぽいと捨てる。その様子がなかなか可愛らしい。
ここで可愛らしいと言うのは、子供たちの様子だけではなく、ゴミ箱ロボットそのものも、なかなか可愛らしいのである。このロボット開発は、「弱さを通じて生まれるコミュニケーション」や「共生」への注目から生まれたという。なかなか面白い。
ちょっと心配になったのは、乱暴な子供がロボットを蹴飛ばしたり倒したりしてしまわないかということだ。「弱いものいじめ」の現象が生じたら、「共生」のコンセプトが阻害されてしまう。
しかしビデオの最後に登場した子供は、ついロボットを倒してしまうが、考え直して助け起こしてあげるのである。この様子をみて、「これはイケル!」と思ってしまった。
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