Real Player ユーザーは、Baidu IME を削除した方がいい
中国発の日本語変換ソフト、Baidu IME のウィルス並みの悪さが話題になっている(参照)。この日本語変換ソフトを使っていると、パソコンに入力した文字列が全て外部に送信されてしまうのだそうだ。これじゃ、プライバシーも何もあったもんじゃない。
名だたる大学や官公庁で、軒並みこの IME が使われていたというのだから、かなり驚きだ。どうしてこんな怪しいソフトを使っちゃうのかというと、他のプログラムをダウンロードした際に、さりげなく抱き合わせでインストールされてしまい、その後はそれまで使っていた日本語変換ソフトを押しのけて、デフォルトで使われてしまうからだ。
これ、実は私も覚えがある。ずいぶん前のことだが、Real Player というソフトをダウンロードした際に、知らぬ間に抱き合わせでインストールされてしまったのだ。私の場合、幸いにしてすぐに気付いて削除したので、あまり問題はないと思うが。
読売新聞の記事では「バイドゥ IME は、無料ソフトの配布サイトなどで、表計算や文書編集のソフトと『抱き合わせ』で配布されていることが多い」とあるが、「表計算や文書編集のソフト」だけじゃない。Real Player は最も要注意である。
ちなみに「表計算や文書編集のソフト」というのは、多分キングソフトのオフィスセットだと思う。キングソフト関係では、インターネット・セキュリティでも抱き合わせインストールされてしまうようだ。キングソフトというのは元々中国の会社だし、とにかく要注意だ(参照)。
私が Baidu IME インストール直後に異変に気付いたのは、単語登録してある言葉がいつものように変換されなかったからである。いつも使っている Atok が何かの拍子に MS IME に変わっているというのはたまにあるが、この時は Baidu IME なんてものに入れ替わっていたのだ。私は頭にきて、Real Player なんてソフトは絶対に使わないことに決めた。
私は先月、「どうして単語登録の手間を惜しむ?」という記事を書いたが、まめに単語登録をしていると、IME が入れ替わった時にすぐに気付くという、副産物的なメリットまであるのだよね。そんなわけで、手間は惜しまない方がいい。
抱き合わせインストールというのは、他のソフトでもないわけじゃないが、日本語変換という最も基本的な部分で、断りもなく勝手に入れ替わってしまうというのは、どうみてもまともなやり方じゃない。完全に「ウィルス」と言っていいと思う。中国は、またしても評判落としてしまったようだ。
ちなみに、Baidu IME を削除しようとすると、妙な萌えキャラが登場して引き留めるというのも話題になっているが、私の時はどうだったか、よく覚えていない。そういわれてみれば、なんか変なのが出てきたような気もするが、何しろ頭に来ていたから、そんなのが出てきても全然お構いなしに、一気呵成にアンインストールしちゃったのだろう。
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コメント
しかも、IMEなんてものは、日本語環境でしか使用しませんからね…
日本人をターゲットに、裏に何か思惑があってのこととしか、思えないですよね。
投稿: もりけん | 2013年12月26日 16:49
もりけん さん:
>しかも、IMEなんてものは、日本語環境でしか使用しませんからね…
>日本人をターゲットに、裏に何か思惑があってのこととしか、思えないですよね。
まさに。
そんなこともあって、激怒してしまいましたよ。
投稿: tak | 2013年12月26日 17:13