羽毛布団と毛布のどちらを上に掛けるか
「羽毛布団と毛布のどちらを上に掛けるか」 というのは、日本の家庭でありがちな議論なのだそうだ。「毛布が上の方が正式で、保温効果も上だ」と夫が主張すれば、「私は毛布の感触が好きだから、羽毛布団が上」と妻が譲らない。そんな夫婦対立がよくあるという。
オーセンティックな寝具メーカーの見解は、大抵「羽毛布団の上に毛布を掛ける方が、保温効果がある」ということで一致する。それでも、甲斐巻き(掻巻とも表記される)に綿布団の昔から「布団は一番上に掛けるもの」という伝統の日本では、毛布が布団の上なんて、しっくりこないという身体性が残っていることも否定できない。
個人的な結論を言おう。和式の布団(敷き布団と掛け布団の組み合わせ)だったら、どっちでも構わないと思う。確かに一番上を毛布で覆うことの方が、保温性には優れるだろうが、睡眠は暖かくしさえすればいというものではない。人それぞれの「気持ちよさ、しっくり感」は異なるのだから、好きなようにすればいい。
そもそも和式の毛布はそれほど大きいわけじゃないから、布団の上にかけても、全体を(敷き布団の下まで)すっぽりと覆えるわけじゃない。だったら保温性にしても、どっちが上でもそれほど致命的なほどの変わりはない。
さらに、和式の布団はシングル・サイズがほとんどだから、夫婦で見解が異なっても全然不都合はない。それぞれの「しっくり感」を優先して「好きにする」という方が、精神衛生的にもぐっすり眠れるだろう。
我が家の場合はベッドだから、寒い時期には羽毛布団の上に大きな洋式の毛布を掛けて、両脇と足元の三方の端をマットレスの下に折り込む。こうすれば暖かさが逃げてしまうことも、寝具がずれてしまうこともほとんどなく、暖かく快適に眠れる。和式の布団では「どっちでもいい」と鷹揚な私だが、ベッドになってしまったら、これは譲れない。
問題は、ダブルベッドで寝る夫婦の見解が異なって、終りのない議論に陥ることだろう。我が家の場合は妻と見解が一緒なので、争いにならずに済んでいる。ありがたいありがたい。
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コメント
なるほどでげす!
それにしてもこの季節、うすら寒くて目が覚めると、布団がふっとんで(シャレでげす)るときの怒りをどこに持っていけばいいんでげしょうかねぇ。
寝袋で眠るしかねぇでげすかね?
投稿: げすべえ | 2014年1月26日 23:25
げすべえ さん:
布団にロープをかけて、簀巻き状態にして寝るしかないですね (^o^)
ただ、毛布や布団カバーで、毛足のあるタイプのものを使うと、その毛足の方向にずれてしまうってことがありますので、簀巻の中でずれてしまうかも。
「毛足の方向は、縦方向にしてくれ!」 と叫びたくなります。
投稿: tak | 2014年1月27日 16:43
いやあ、和式毛布でも上にかけたほうが断然暖かいですよ(体験談)。ちなみに掛け布団の下には夏用タオルケットで快適^^v
投稿: Cru | 2014年1月30日 21:07
Cru さん:
それは重々承知ですが、本文でも触れたように、どうしてもそれだと気持ちが落ち着かない人もいるようですので、それなら気の済むようにと...
投稿: tak | 2014年1月30日 22:35