稀勢の里ファンには悪いけど
昨日、本当に久しぶりでテレビで大相撲を見た。そして稀勢の里という力士の取り組みを初めて見て、すっかり驚いた。周囲の期待は大きいみたいだが、「こりゃあ、横綱になれる相撲取りじゃない」と、一目で思った。
土俵に上がり、対戦相手と向かい合って四股を踏む段階で、「なんじゃ、こりゃ?」と思った。悪い四股の踏み方の典型である。あんな四股の踏み方では、何百回やっても下半身の鍛錬にはならない。それに、手を下ろして見合う時も、素人じゃないかと思うほど腰が下りていない。
もしどこかの学校の相撲部であんな四股を踏んでいたら、散々怒られて、徹底的に修正されるんじゃないかと思う。プロの世界だと、基本はどうでも勝ちさえすればいいのだろうか。
稀勢の里の過去の戦績を調べると、十両に昇進するまでは敵なしみたいなものだったが、そこから先は成績にムラが生じている。基本的な所作ができていないのだから、それも当然だ。幕下までは上半身の強さで勝ち進めても、関取になったらなかなか通用しない。「強いんだろうけど、安定感がない」 という力士である。
稀勢の里の体型をみると、上半身の大きさに比べて、腰回りが不釣り合いなほど小さい。実際に動いているのをテレビで見て、初めて認識したのだが、これではさぞかしバランスが悪いだろう。致命的欠陥と言っていい。
ただでさえバランスが悪いのだから、卵と鶏の関係かもしれないが、あの腰高では、序盤戦で取りこぼしが多いのも当然だ。下半身に粘りがないから、ちょっとした拍子にあっけなくバランスを崩してしまう。そして緊張すればするほど、足が地に着かなくなる。
稀勢の里は茨城県牛久市の出身ということで、茨城県在住の私の周囲には、稀勢の里ファンがかなり多い。だが熱心なファンには気の毒だが、稀勢の里は横綱にはなれないと予言させてもらおう。万が一、間違ってなれたとしても、横綱にふさわしい成績を安定して維持するのは到底無理だ。
【平成 29年 1月 21日 追記】
この記事を書いてから 3年経って、稀勢の里の腰高はかなり改善された。初場所の初優勝で、横綱昇進が見えたようだ。
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コメント
今の日本人関取は全員人間のクズだ。
投稿: 金襟 | 2014年3月 8日 19:57
金襟 さん:
うちではそういう極端な決めつけはしないんです。
投稿: tak | 2014年3月 8日 20:16