鳥取県にスタバがないからって、それがどうした
鳥取県というところは、日本でただ 1つ、スターバックスが 1店もない県なのだそうだ。お隣の島根県は、昨年松江市に第 1号店ができ、この春には出雲に 第 2号店ができるという(参照) のに。
ちなみに鳥取県というのは、私がまだ行ったことのない唯一の県だ。なるほど、スタバがないのでは、私が行く用事のできないのも無理からぬことと、つい思いそうになってしまうではないか。
鳥取県の人口は長らく 60万人弱と思ってきたが、Wikipedia によると 2013年 12月 1日の推定人口は 577,337人ということになっていて、58万人をも切っている。千葉県の船橋市や鹿児島市でさえ(「さえ」 は余計か?)人口 60万人を越えるというのに、鳥取県の人口はそれらの市より少ない。
鳥取県の人口にほぼ匹敵するのは、579,800人ぐらいという東京都八王子市だが、鳥取県はこの八王子市にもわずかに及ばない。約 55万人の杉並区よりは多いが、当然ながら人口密度はずっと低い。なるほど、これではスタバが出店しても、大した儲けにはならないだろう。
しかし、人口というのは多けりゃいいってものじゃない。田舎には田舎の良さというものがある。ここまで書いてきて私は、自らのただ 1つ未踏県となった鳥取県に、行ってみたくてたまらなくなっている。行っても、鳥取砂丘以外にはとりたてて何もないかもしれないが、その何もなさを味わってみたい。
鳥取県はお隣の島根県をかなり意識しているようで、平井伸治知事が「鳥取にはスタバはないですけれども、日本一のスナバ(砂場)があります」などとコメントしているらしい。さらに、鳥取県というところはちょっとしたコーヒー文化をもっているという。
総務省の家計調査によると、鳥取県は平成 22~24年の1世帯当たりのコーヒー豆や粉などの購入数量が全国トップなのだそうだ。購入数量はトップでも、金額となると 4位というのが、ちょっと悲しいといえば悲しいが、おいしいコーヒーを淹れて飲むという文化は確実に存在するのだろう。
それだけに、ローカルではこだわりの専門店も数多くあって、関係者は「スタバの出店時は、覚悟して来てほしい」と話しているというのである。これはなかなか手強そうだ。鳥取ならではのコーヒーというのは、どんな感じなのだろう。
私としてもそのうち、最後の未踏県である鳥取県にも行く仕事ができることと思うが、その時がきたら鳥取のコーヒーを心して味わって、このブログに書いてみたいと思う。
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