フロリダとウィスコンシンの華氏 50度
一昨日の「九州の大雪」という記事で、九州大分県の人たちが「うっすらと解け残っているところもある」程度の雪であたふたしているのを見て、こっちが驚いたという話を書いた。
すると、米国在住の emi さんが "雪ではないですが、アメリカでも「50 Degrees in Florida →凍える」vs.「50 Degrees in Wisconsin →半袖短パンで駆け回る」というネタがあります" という書き込みをしてくれた。華氏 50度という気温は、フロリダでは凍える寒さだが、ウィスコンシンでは半袖短パンで駆け回れる気温というのだ。
どれどれとググってみたら、まさにぴったりの画像に行き当たった。こんなの である。どうかクリックして見ていただきたい。思わず笑ってしまう。
摂氏で育つと、米国流の華氏はとても馴染みにくい。ネットで調べると、換算式が書いてあって、それは 「°C=(5÷9)×(°F-32) 」なのだという。
ただ、こんなのは到底やってられないので、もっとざっくり簡便にして、「°C=(°F-30)÷2」というのもある。きっちり正確ではないが、近い値が求められるという。
例えば、華氏 60度は (60-30) ÷2 で、大体摂氏 15度ぐらいということになる。正確にいうと摂氏 15.6度なのだが、まあ、このくらいの誤差なら問題ないだろう。ちなみに、問題の華氏 50度は、大体摂氏 10度ぐらいとなる。
寒がり屋さんには「肌寒い気温」だが、関東辺りの「暖冬の昼下がり」と思えば、寒さに慣れた人には「ポカポカ陽気」ということになる。ふぅむ、なるほどね。
ただ、私はこのくらいのざっとした計算でも頭がこんぐらかるほど苦手なので、わざわざ摂氏に換算するなんていうのは、ハナから諦めている。じゃあどうするのかといえば、もう、米国在住者の感覚になってしまうのだ。
どういうことかというと、「60〜70度が一番過ごしやすい」 というのが、一応の目安である。そして、「40度は寒い、30度はやたら寒い、20度以下は凍える」 という体感で捉え、暑さは「80度は暑い、90度はめちゃくちゃ暑い、100度は死ぬほど暑い」という、ざくっとした感覚でやりすごす。
この感じを身につけると、ペーパーバックなんかを読んでいても、いちいち摂氏に換算する必要がないので、面倒臭さから解放される。考えてみれば摂氏の感覚だって、「25度は暑い、30度はやたら暑い、35度以上は死ぬほど暑い」 という感覚で親しんでいるのだから、似たようなものである。
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コメント
tak-shonaiさんこんばんは~
emiさんのお話はとっても愉快でしたよね。
そして、この写真も笑ってしまいました~~~
はははははは・・
気温の感度も、相対的なものなのですかね?
たのしい記事ありがとうございます~o(*^▽^*)o
投稿: tokiko6565 | 2014年2月17日 15:44
tokiko さん:
秋の 15度は肌寒いけど、春の 15度はポカポカということもありますね。
投稿: tak | 2014年2月17日 20:12
気温だけでなく、身長(6フィートは背が高い、とか)や体重、所得水準等、いちいち換算するよりもそれぞれの単位での相場を理解するほうが早いですよね。
シカゴに住んでいたときの経験から、「華氏マイナス30度は摂氏でもマイナス30度、米国北西部の冬の寒さのピークで、息をするだけでヒゲが凍る」という情報が記憶に深く刻み込まれています。
投稿: きっしー | 2014年2月19日 12:07
きっしー さん:
米国に行ったら、時間以外は単位が違うので、本当にそれぞれの相場に馴染むしかないですね。
マイナス30度まで下がると、摂氏も華氏も近似値ですか。
私はマイナス20度(摂氏)で、「これなら耐えられる」 と実感した経験がありますが、マイナス30度は未知の世界です。耐えられるかなあ。
投稿: tak | 2014年2月19日 23:45