大河ドラマのテイストが苦手
相変わらず NHK 大河ドラマのテイストが苦手である。今やってる『軍師官兵衛』は黒田官兵衛が主人公なのだが、そもそも私は、黒田官兵衛と山本勘助と柳生十兵衛と竹中半兵衛の区別がつかない。
いや、いくらなんでも、よく考えればこの 4人の違いぐらいはわかる。ただ、急に言われると、咄嗟には誰が誰だかわからなくなるぐらいの、立派な歴史音痴である。だからそもそも、大河ドラマに出てくる主人公には思い入れがないし、その人物に関するドラマを 1年間も見守るだけの根気がない。
それに、大河ドラマというのは、見ていてどうもピンとこない。具体的にいうと、ストーリーを合理的に説明しようとする流れと、登場人物の心理主義的描写が、生理的に苦手なのである。
あれって、まさに我々が飽き飽きしているはずの「近代主義的技法」の権化なんじゃなかろうか、リアルに表現しようとされればされるほど、私にはおとぎ話に思えてしまう。それよりは、歌舞伎の荒唐無稽の方がずっとおもしろい。
同じ歴史ドラマでも、もうちょっと別の、例えばポストモダン的な視点で眺められるようなものって、できないものなのかなあ。いや、そんなスタイルで大河ドラマを作っちゃったら、メイン・ターゲットの中高年層に総スカンを食らってしまうのだろうか。
団塊の世代は絶対数が多いし、皆テレビが好きだし、ステロタイプの解釈を受け入れやすいし、それに何より、まだまだ長生きしそうだし、それを考えると、大河ドラマのテイストはなかなか変わりようがない。つい諦めの境地になってしまうのである。
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コメント
俺は大河ドラマ好きです!
o(*^▽^*)o
投稿: ひろゆき | 2014年2月25日 21:55
ひろゆき さん:
おお、そうですか。
まあ、世の中には好きな人が多いんでしょうけどね。
投稿: tak | 2014年2月26日 13:11
tak-shonaiさん
こんにちは!
その荒唐無稽という言葉にすごく反応してしまいました。
で、地区の子供達のおひなまつりのお雛様の顔を
私が描きたいと言ったのです。
この世の中に見たことがない
もののけの顔にしてやりましたら、全く受けなかった。
私のは部屋の隅に押しやられて
どなたかが新しく作ってきた有名なアニメの顔になっていました。涙涙・・・
投稿: tokiko6565 | 2014年2月27日 13:21
tokiko さん:
「もののけ」 的な要素は、お雛飾りの奥の奥のそのまた奥に秘めておくべきものでありますよ。表面に出してはいけません。ぶっちゃけ過ぎです (^o^)
投稿: tak | 2014年2月27日 22:06
tak-shonaiさんおはようございます~
ふ~~ん、そうなんですか・・・・
何だか解りませんがその言葉は
奥が深いものがありそうに感じます・・
また、何かの記事に書いてください。
投稿: tokiko6565 | 2014年2月28日 06:15
tokiko さん:
う〜ん、これについて書くのは、難しそうですが、「流し雛」 とか 「おしらさま」 とか 「淡島信仰」 とかの考察から、ちらりと窺い知ることができると思います。
投稿: tak | 2014年2月28日 13:30
私は流し雛の行事を「あ~~もったいない!捨てないで~」
と、いつも思うのよ。
拾いに行きたいくらいだわ。
でも、何か怨霊を捨てるという意味なんでしょうかね?
考えたことがありませんでした。なは
投稿: tokiko6565 | 2014年2月28日 16:08
tokiko さん:
怨霊とまでは行かないと思いますけどね。
投稿: tak | 2014年2月28日 23:13