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2014年3月 5日

トイレの脱臭フィルターの小さいことといったら!

我が家はシャワートイレに換えたのが割と遅くて、昨年の春のことである。新しいのは、トイレ内に臭いがこもらないという機能付きである。

まず便座に腰を下ろすと換気装置が稼働して低いモーター音が聞こえ、用が済んで立ち上がると、その音がさらに増してゴーッという音に変わるのである。おかげで臭いが漏れないのはいいが、これ、一体どんな仕掛けになっているのだろうと、いつも不思議に思っていた。

便器内の臭いを屋外に排出しているわけではないのは、そんなようなパイプも何もついていないのだから、明らかだ。だったらどこに排出しているのだ? これがずっと疑問だったのである。

その疑問が、近頃解決した。たまにはシャワートイレの徹底的な掃除をしようとしてマニュアルを眺めていたら、「パワー脱臭」という項目があり、脱臭効果が弱まったら、フィルターを掃除せよと書いてある。なんだ、臭いを屋外に排出するのではなく、フィルターで脱臭した空気を便器の外に出しているだけだったのか。

Img_8139

で、そのフィルターだが、私は活性炭などの消臭剤がぎっしり詰まったボックスみたいなのを想像したのだが、外してみると、写真のようにメッシュのついた薄っぺらなプラスチック・プレートのようなものである。大きさだって、長さ 10センチ足らずだろう。「こんなちゃっちいもので脱臭できちゃうのか!」と、私は驚いてしまったのである。

このフィルターにゴミが付いていたら、歯ブラシのようなもので掃除しろとある。我が家のフィルターの機能はまだまだ衰えてはいないが、念のため掃除してみると、少し綿ゴミが取れた。ふぅん、トイレの中にも、綿ゴミってないわけじゃないのだね。

このフィルターの小ささにあまり驚いたので、ちょっとググってみると、数年前までは「脱臭カートリッジ」というヘビーな名称で、私が当初想像したように、ボックス型の中に活性炭を詰め込んだものだったようだ(参照)。それが最近では、こんなに小さく薄くなってしまったのである。

どんなメカニズムで脱臭するのか、いろいろググってみたが、詳しい説明が見つかる前に根負けしてしまった。いずれにしても最近の技術というのは、なんだか気持ち悪いほど進歩しているもののようなのである。

とはいえ、たかがトイレにこんなにまで技術を詰め込むなんて、世界は広しといえども日本ぐらいのものなんじゃなかろうか。すごいなあ。いいとか悪いとかいう価値判断を越えて、ただ単純に驚いてしまっている。

【3月 6日 追記】

coolbaby さんのコメントで、このちゃっちい「脱臭フィルター」とは別に、「脱臭カートリッジ」というものが装備されているのだということを知った。

「そりゃそうだよなあ、あれじゃあ脱臭するにはあまりちゃっち過ぎる」と、coolbaby さんに感謝し、納得した次第である。

 

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コメント

私が今住んでいる国はトイレの水が海水なので、シャワー式トイレの普及は厳しいです。どうしても導入したい日本人は水道管を枝分かれさせて真水を引っ張ってきてます。
大屋の立場からすると、家の付加価値が高まるはずですが、壁とか洗面台の側板に穴を空けることになるから嫌がる人が多いようです。使ってみないと価値がわからないんでしょうね。
メーカーのみなさん、インパクトのあるキャンペーンをやれば、海外でも途方もない成長が期待できると思います。が、おそらくそうしないうちに模倣されて、普及しはじめても市場を取れないままに終わる(そしてやがて国内市場のシェアも奪われる)ような予感が…

投稿: きっしー | 2014年3月 5日 19:46

きっしー さん:

日本で暮らした経験のある外国人は、国に帰ってもシャワートイレが欲しいと言う人が多いみたいですね。

そうした人が一定数まで増えないと、外国のメーカーが作り始めるには至らないんじゃないかと思います。

ただし、作り始めたら、あっという間かもしれませんね。

投稿: tak | 2014年3月 6日 00:19

tak-shonaiさんおはようございます~
シャワートイレすばらしいですね!!!
私が海外旅行できない大きな理由のひとつですもの。

投稿: tokiko6565 | 2014年3月 6日 08:15

tokiko さん:

海外旅行できない体になっちゃった人、多いみたいですね ^^;)

投稿: tak | 2014年3月 6日 11:16

写真は臭気吸入口のフィルターで「脱臭カートリッジ」は
排気口の奥に取り付けられております。
ゴーと音がするあたりにスリットの入った排気口があり、手をかざすと排気が感じられると思います。(用が済むと
ゴーと音が増すとのことですが、最近の製品は用中?も
その後も大変静かな音でが)写真のフィルター(私の使用メーカと外形は全くと言っていいほど同じです)は通気をよくするため時々掃除する必要があます。脱臭が弱くなった場合は「脱臭カートリッジ」の交換が必要です。このカートリッジ、活性炭ではなく鉄化合物がされているようです。
説明書に多分「交換部品/別売品」の項があるかと思い
ます。参照ください。
尚、当方は20数年前から使用しております。昨年採用とのこと、チョット驚いております。
ついでですが、ペーパも「シャワートイレ」用が販売されております。
楽しいブログを拝読させて頂きますお礼?を兼ねて。

投稿: coolbaby | 2014年3月 6日 12:31

coolbaby さん:

本当だ! マニュアルをよく見たら、交換部品として 「脱臭カートリッジ」 というのが記載されていました。

いやはや、いくら何でも小さすぎると思いました。

きちんとした情報を、ありがとうございました。

投稿: tak | 2014年3月 6日 18:37

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