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2014年3月16日

曇り空だろうが土砂降りだろうが

宇宙から撮影した地球の写真というのは、今や全然珍しくもなんともない。しかし改めてよく見てみると、どれをみても砂漠といわれる地域には滅多に雲がかかっていないことがわかる。アラビア半島、北西アフリカ、中国北西部、オーストラリア西部など、いかにも砂漠っぽい薄茶色の陸地が広がっている。

一方、わが我が国の位置する辺りというのは、白い雲に覆われていることが多い。温暖湿潤な気候だけに、日本列島が端から端まで明確に認識できる写真には、滅多にお目にかかれない。必ずどこかに雲がかかっている。宇宙から写した写真では「白い雲」でも、下から見上げたらきっと分厚い黒雲なのだろう。

我々は晴天をありがたがり、「雲一つない上天気」を「日本晴れ」などと言ってことさらに愛でる。逆に、雲に覆われてぐずついた天気は嫌われ者だ。誰かの人生に嫌な出来事が続いたときなんかは、「暗雲に覆われたように見えるけど、雲の上には太陽が照っていて、そのうち雲が晴れて顔を出してくれるから、それを信じて元気出せよ」 なんて励ましたりする。

しかしよく考えてみると、雲がかかる地域に暮らせるというのは、本当は幸せなことなのだとわかる。しょっちゅう太陽に照らされていて、雲も滅多に生じない地域なんて、実は暮らしにくいことこの上ない世界なのである。

というわけで、人生というのは、曇り空だろうが土砂降りだろうが、実はとてもありがたいのだと思っていればいいのだと、還暦を過ぎてしっかりと気付いた。おかげで、まともに生きて行けるのである。

 

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コメント

おはようございます~
もう、tak-shonaiさんったらすでに悟りの境地ですね。
私は宇宙から撮影された地球を
ちゃんと見たことがありませんでした。
なるほど、そういうことでしたか~
見る人が見たら、何でも感謝することが、見つかるんですね~

ありがとうございました。


投稿: tokiko6565 | 2014年3月17日 07:29

tokiko さん:

この記事は、寝言みたいなものですから (^o^)

投稿: tak | 2014年3月17日 09:11

快晴の日が意外に少ないように感じました。私の人生は沖縄なみですかな。
「快晴の日は埼玉県の56日が最多、最も快晴の日が少なかったのは山形県で4日。太陽が輝くイメージが強い沖縄県は意外にも5日で2番目」13日日経夕刊より。

投稿: coolbaby | 2014年3月17日 15:01

coolbaby さん:

>最も快晴の日が少なかったのは山形県で4日

さもありなん。
山形県は、11月から 3月までの 4ヶ月間 (1年の 3分の1) は、「晴れ」 すらほとんどないからなあ ^^;)

投稿: tak | 2014年3月17日 16:55

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