例のマレーシア機失踪と陰謀論
私が自分のブログで触れない類いのネタというのがある。例えば、マレーシア航空の旅客機が消息を断ったというようなのはとても大きなニュースだが、これについて何か書こうとは決して思わない。何か書こうとしても、「一体どうなってるんだ、謎だ、謎だ」と繰り返すしかない。こんなことを書いても、何がどうなるわけでもなく、書く意味がない。
何か無理矢理書こうとしたら、陰謀論みたいなことになりがちだ。事実、この件に関してネットを検索すると、いろいろな陰謀論がどんどん出てくる。この手の話は、陰謀論で片付けるのが一番だと思うほかない。例えば航空機の失踪事件は この 70年で 80例もあるらしいが、こんなに多いのに大きな話題にならないのは、誰かさんの陰謀だからということにもなる。
さっぱりわけのわからない事件を解釈しようとしたら、誰かが陰謀を仕組んだという仮説を立てるのが一番手っ取り早い。わけのわからない細部をすべて 「陰謀を企んだ者の計画通り」 というように逆算するのだから、楽な話である。要するに実際に起こったことを、「前もって決められていた筋書き通り」という「後出しジャンケン」で解釈するわけだ。
この種の陰謀論を聞かされるにつけて、「陰謀計画がそんなにうまく行くなら、どうしてこの世の中は今日に至るまで、陰謀を企む連中の思い通りの世の中になっていないんだ?」と、問いつめたくもなろうというものだ。
陰謀論の最たるものは、「地震発生装置」である。3年前の東日本大震災も、米国の陰謀により、「プレートテクニクス」 という技術によって引き起こされたものというお話が、ネットの世界ではまことしやかにささやかれている、しかしそんなに簡単に、またピンポイントの正確さで大地震を発生させられるのだとしたら、陰謀者たちはどうして平壌や北京を狙わないのだ。どうしてそんなに、効率の悪い無駄打ちばかりするのだと、疑問に思わざるを得ない。
この疑問の答えは、「陰謀論は、たまたま実際に起きてしまった事件の恣意的な解釈にすぎないから」というのみである。だから「壮大な陰謀」は常に単発的で、連続して効率的に展開されるということはない。意図的なものじゃないのだから、当然そうなる。
というわけで、世の陰謀論は物語として聞く分には面白いところもないではないが、肩入れする気になるることは、決してないのだよね。で、今回のマレーシア航空機の失踪については、最初にことわっておいた通り、何も語らないままでおしまい。
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コメント
フリーメーソンの陰謀ですな!
ヘ(゚∀゚ヘ)
投稿: ひろゆき | 2014年3月30日 20:14
ひろゆき さん:
それ、『魔の山』 ぐらいにとどめておきたいものです ^^;)
投稿: tak | 2014年3月30日 22:21
『魔の山』、先日、1ヶ月くらい(以上?)かけてようやく読み終わりまして……読んでいる最中は何度もやめたくなり、読んだ後も二度と読み返したくないと思っていたのに、なんだかじわじわと感銘が来ている不思議な「名作」です……。
投稿: 山辺響 | 2014年3月31日 09:10
山辺響 さん:
退屈でしょうがないのに、なぜか読んでしまうという、困った小説ですね。
私も、二度と読む気ありません ^^;)
投稿: tak | 2014年3月31日 12:11