「暑さ寒さも彼岸まで」 の常識は捨てなければ
近頃は「暑さ寒さも彼岸まで」という諺が通用しない年が続いている。この常識はもはや捨てなければならないようだ。春の彼岸が過ぎても寒い年が多く、秋の彼岸だってまだまだ残暑の真っ最中である。
今年の春分の日も、わけのわからない天気になった。ラジオで「東北で大雪」というから、日本海側の話かと思ったらそうではなく、ニュースに登場するのは宮城県、岩手県、青森県の東側などの太平洋側、そして北海道のオホーツク沿岸など、道東地域である。
天気図は一見すると「西高東低の冬型」に似ているが、どうやら、基本的に性格を異にしているようで、関東に春先の大雪をもたらす「太平洋岸に沿って発達しながら進む低気圧」の、東北、北海道版だったようなのだ。
普通の年なら「春先の大雨」をもたらすはずの低気圧が、気温が低いために雨ではなく、大雪を降らせたというパターンのようである。先月 14日夜に、関東では大雨になったが、甲府辺りでは気温が低かったために積雪 1メートル以上になったようなものだ。
関東も春の日差しが降り注いだが、気温はあまり上がらず、夜になって急に冷え込んできている。来週の水曜頃にならないと、本当の春にはならないようだ。それまでは、出かける時に何を着るべきか、悩むことになりそうである。
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コメント
拓明さん
久しぶりです。
その山梨と地続きの八ヶ岳山麓の雪が解けかと、2日前に長野川上村に住む友人に聞きました。まだ森の中では70センチはあるというのです。あの日の除雪作業で体力の限界を感じたので、まだ八ヶ岳山麓には行けません。もう少し暖かくならないと行く勇気が出ません。あまりの雪で電気や水道もそのままにしてきたので、ドアを開けるのが怖いです。
投稿: keicoco | 2014年3月22日 12:04
keicoco さん:
元々八ヶ岳山麓というのは、北八ヶ岳にどっさりと雪を降ろされて、南八ヶ岳には、その出がらしの寒風だけが吹き付けるというイメージだったんですが、先月の 14日は、雪を降らすメカニズムが裏返しだったので、南八ヶ岳山麓の方にどっさりと降ってしまいましたね。
私はあの夜、九州への出張から辛うじて自宅に戻ることができました。夜中に篠突く大雨に変わって、「これが雪のままだったら、とんでもない大雪になっていたところだ」 と思っていました。
それが、山梨では現実に起こってしまっていたわけですね。
投稿: tak | 2014年3月22日 13:20