名刺の断捨離
今日は名刺の大整理をした。引き出しの中に溜まった名刺の膨大な束をみて、「こんなに多くの知り合いが必要なわけないし、付き合えるわけもない」と思ったのである。ただでさえ顔と名前を一致させて覚えるのが苦手なのに、何千人もの人を相手にできるわけがない。
端からあたってみると、昔、繊維と IT 業界でバリバリ仕事をしていた頃に交換した名刺がどっさりある。そのうちの多くは、既に定年退職したと思われる人の名刺だ。どうせ仕事上のみの付き合いしかなかったのだから、会社から離れたらもう接点がない。バシバシ捨てる。捨てまくる。
それから多いのは、何かのイベントで一度だけ会ったと思われる人の名刺である。初対面で名刺を交換して、その後も何らかの付き合いが生じることは稀だ。一度だけしか会っていない人なんて、顔すら覚えていない。それでも 1〜2年の間には何らかのきっかけで再び会うことになるかもしれないが、3年も経ったら、会ったことすら忘れる。よって、バシバシ捨てる。
昔、業界団体に勤めていて、その関係でお役所関係の諮問会議みたいなものに付き合わされることがちょくちょくあった。ほとんどは役にも立たない役人のお仕着せプロジェクトなので、その会議の間だけ付き合いのあったという人も、今ではまったく縁が切れている。それもバシバシ捨てる。
それから、今でも仕事上の縁があって頻繁に会っている人の名刺が複数ある。その人の仕事が変わったり、役職が変わったりする度に新しい名刺をもらうので、古い名刺が何枚も出てくる。これも、最新のものだけ残して古いのはバシバシ捨てる。捨てて捨てて、捨てまくる。
そうこうするうちに、名刺の数はざっと 4分の1ぐらいに減った。それでもまだ要らない名刺が多いのだろうが、まあ、これも一つの行きがかりと思い、捨てるのはそこまでにする。名刺断捨離、ひとまず完了。
それにしても、世の中には多くの人がいるものである。多くの人の中の、ほんの一部の人と会い、その中でもほんの一部の人のみと名刺交換しているはずなのに、うっとうしくなるほどの数の名刺が死蔵されている。
当然、私の名刺もいろいろな人の机の引き出しの中に死蔵されているのだろう。お互いに顔も覚えていないのに、儀礼的に交換した名刺のみが残る。私の前の仕事、前の前の仕事、その前の仕事、さらにその前の仕事で使った名刺が、何の役にも立たない形で、何千枚と残っているのだろう。
ああ、先方でも思い切りよく私の名刺を捨ててもらいたいものである。
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