マウスのいらないキーボードを使いたいか?
Wired が「キーボードにセンサーを埋め込めばマウスはいらなくなる」というタイトルの記事で、「マイクロソフトの研究部門が、キーの間に多数の赤外線センサーを組み込んで、マウスやタッチ機能をあわせもつキーボードを開発した」と伝えている。
キーボード上のジェスチャーでマウスとタッチパネルの機能を代行できるので、通常のキーボード入力をする手の位置を動かさずに、これまでマウスで行なっていた操作が可能になるというものだ。ふぅん、それは大したものだね。
動画を見ると、いかに簡単にキーボード入力とジェスチャーによる操作が行なわれるかがデモンストレーションされている。なるほど、確かにこのキーボードがあれば、マウスもタッチパネルも要らない。私は PC のタッチスクリーン操作というのが、ディスプレイまで手を伸ばすために肩こりの元凶になりそうな気がして魅力を感じなかったが、これならいいかもしれない。
しかし、しかしである。
私は近頃、MacBook Pro のユーザーになっていて、買ってしばらくは、この機種にはマウスなんていらないと思っていた。なにしろ MacBook のタッチパッドは優秀で、マウスと同様の操作を行なえる。右手をマウスの位置まで伸ばさなくても、ほとんどのことを、手元のタッチパッドで行なえるのだ。
ところが私は MacBook 購入後、1週間も立たないうちに、Apple 純正の Magic Mouse を購入した。やっぱり、どうしてもマウス操作がしてみたくなってしまうのである。なぜかといえば、長時間キーボード入力の姿勢を保っていると体が辛くなって、テキスト入力以外の操作では、ちょっと姿勢を変えたいのだ。
例えば、ネットサーフィンしている間は、左手で頬杖をついて、右手でマウス操作するなんていう姿勢の方が楽なのである。その間もずっとキーボードに両手を差し出したままの姿勢でいるなんて、ちょっと勘弁してもらいたい。そんなわけで、いくらショートカット・キーを覚えても、マウス操作の方を選ぶことが多いのである。
「テキスト入力とマウス操作(のようなこと)を、姿勢を変えずに行なえる」というのは、一見魅力的だが、人間、長時間ずっと同じ姿勢でいる方が辛いのだ。ずっと同じ筋肉ばかり使わせるのではなく、少しは別の筋肉を使わせてもらいたいのである。
それに、そんなセンサー付きのキーボードなんて、きっとかなりお高い値段になってしまうよね。
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