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2014年5月 5日

日本人と仕事の関わり

昨日 「仕事が嫌いなくせに丁寧な仕事をする日本人」という記事を書いたわけだが、「そういえば、仕事が好きな日本人だっているよな」と思い出した。「仕事が好きな日本人」の代表は、職人的な仕事をしている人たちである。概ねサラリーマン的というより独立独歩的な意識をもち、自分の仕事にプライドをもっている。

彼らの多くは、「1日 8時間労働」というスタンダードなんてものに全然縛られない。とにかく仕事が好きで、金と引き換えに自分の時間を売っているなんていう意識もないから、好きなだけ仕事をする。そして仕事の成果にも誇りをもつ。

それとは対極的な人たちもいる。これに関しては、一昨年の初めに「仕事より出世が好きな人種」という記事で論じた。かなり個人的偏見も混じっていることを自覚しつつ言うのだが、その代表は「役人、商社マン、百貨店社員(店員ではない)」である。彼らの酒を飲みながらの主たる話題は、「誰それさんが本部長(あるいは局長)になった」とかいう、出世の話ばかりである。

まあ彼らとて、「仕事が嫌い」というわけではないようなのだ。下手すると仕事しか興味がないんじゃないかと思われるまで、周囲からは「仕事人間」と思われていたりするが、本当に好きなのは、仕事そのものよりも出世なのである。

つまり日本人の中には、少数の「仕事が好きな人」と「傍目には仕事好きに見えるが、本当に好きなのは出世」という人種、そして残りの大多数の「仕事が嫌いだが、丁寧な仕事をする」という、3種類の人種がいるようなのである。

ただ、「出世が好き」という人種はかなり減りつつあるように見える。若い年代ほど、「下手に出世して過大な責任を負わされるよりは、適当なところで納めたい」という意識が強くなっているようなのである。ということは、一部の出世欲の強い者にとっては、課題な競争もなく望みが叶えられやすい環境になったといえるかもしれない。

しかしながら、それは「出世欲が強い」というだけの資質の(つまり、「立身出世」の「立身」 の方には興味がない)人間が上の地位に就きやすいということでもあり、ある意味では、下にいる部下にとっては堪らないという状況が現じやすいということなのかもしれない。なかなか大変である。

いずれにしても、将来の日本においては、仕事をする上でのモチベーションを確保する社会を作ることが、重要なファクターになるだろうと思う。そのためにも「きちんと休暇を取る」というのは、当たり前すぎることだけに、改めて意識し直さなければならない。

 

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