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2014年6月12日

PC 操作で、いつも 「プチ遭難」 する人

登山に関する知識も経験もなく、まともな装備もなしに山に入って遭難するケースを、人は「なんと愚かな!」と非難するが、PC を使う際に同じようなことをしても、あまり非難されない。「だって初心者なんだから、仕方ないじゃん」で済まされてしまう。

まあ、PC 操作で死んだり大けがをしたりすることはないから、それほど強く言うほどのことでもない。しかし PC の世界でしょっちゅうプチ遭難して救助を求めるのは、ほとんど決まりきった人たちである。

何かを始めるならば、きちんと準備し、基礎知識を得てからというのは、何においても常識だ。しかし PC の世界ではなまじ命の危険がないだけに、そのあたりが緩すぎる。しょっちゅう遭難する人は、何度救助してもらっても、そこから学んだり装備を調えたりしようとは思わないのである。

多分 PC の世界というのは、山登りや車の運転などと違い、特殊な雰囲気なのだろう。山でしょっちゅう遭難したり、車でいつも事故を起こしたりしたら、恐縮でたまらなくなるだろうが、PC ではそうはならないというのは、前もって発行されている免罪符がものすごく豊富な世界だからだ。

初心者はその免罪符を駆使して大して責められることもなく、人に頼り、助けを求めて、当然のような顔をしている。「私はこの分野に疎いから、明るい人に助けを求めるのは当たり前」という空気が強すぎる。よほど「特殊な分野」という認識が強すぎるのだ。

いつもプチ遭難する人は、「自分は少しは PC を使えるのだから、使えない人よりずっとマシ」と思っているフシがある。そして永遠にその「少しは使える」(というより、実際は「さわれる」程度なのだが)というレベルに安住しようとする。で、結局のところこのレベルの人が一番手間がかかるのである。

よく考えるとこうした人たちは、山登りに喩えたら、リーダーについていくだけの初心者なのだろう。自分では大した知識や経験がなくても、リーダー任せで山には登れる。しかし単独行はまず無理だ。

PC の世界では、必死にもがきながら単独行を繰り返さなければ、まともに使えるようにはならない。

 

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