PC 操作で、いつも 「プチ遭難」 する人
登山に関する知識も経験もなく、まともな装備もなしに山に入って遭難するケースを、人は「なんと愚かな!」と非難するが、PC を使う際に同じようなことをしても、あまり非難されない。「だって初心者なんだから、仕方ないじゃん」で済まされてしまう。
まあ、PC 操作で死んだり大けがをしたりすることはないから、それほど強く言うほどのことでもない。しかし PC の世界でしょっちゅうプチ遭難して救助を求めるのは、ほとんど決まりきった人たちである。
何かを始めるならば、きちんと準備し、基礎知識を得てからというのは、どんなことにおいても常識だ。しかし PC の世界では、なまじ命の危険がないだけに、そのあたりが緩すぎる。しょっちゅう遭難する人は、何度救助してもらっても、そこから学んだり装備を調えたりしようとは思わない。このあたりが、私には不思議でしょうがない。
多分、PC の世界というのは、山登りや車の運転などと違い、特殊な雰囲気に満たされたものなのだろう。山登りでしょっちゅう遭難したり、車でいつも事故を起こしたりしたら、恐縮で堪らないということになるだろうが、PC ではそうはならないというのは、前もって発行されている免罪符がものすごく豊富な世界なんだろうと思う。
初心者はその免罪符を駆使して、大して責められることもなく、人に頼り、助けを求めて、当然のような顔をしている。「私はこの分野に疎いから、明るい人に助けを求めるのは当たり前」という空気が強すぎる。よほど「特殊な分野」という認識が強すぎるのだ。
いつもプチ遭難する人は、「自分は少しは PC を使えるのだから、使えない人よりはずっとマシ」と思っているフシがある。そして永遠にその「少しは使える」(というより、実際は「触れる」程度なのだが)というレベルに安住しようとする。で、他から見ると、このレベルの人が一番手間がかかるのである。
よく考えるとこうした人たちは、山登りに喩えたら、リーダーについていくだけの初心者なのだろう。自分では大した知識や経験がなくても、リーダー任せで山には登れる。しかし単独行はまず無理だ。
PC の世界では、必死にもがきながら単独行を繰り返さなければ、まともに使えるようにはならない。
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