例の都議会の野次問題について一応書いておく
例の都議会のセクハラ野次の件が、あまりにも低次元すぎて発言するのも馬鹿馬鹿しい気がしていたのだが、無視していると「まあ、大した問題じゃないんだから、あまり騒ぎ立てすぎるのも、いかがなものか」なんて呑気なことを言ってるオッサンと同じに見られかねないので、一応書くことにする。
私としては、あんな低次元な野次を飛ばすオッサンが都議会にいるというだけで、むかついているのである。しかも、この期に及んで野次の当人がシラを切って名乗り出ておらず、自民党議員団もとぼけているということに、さらにむかつく。
今どき、会社の上司が女子社員に「君、結婚はまだなのかね」と言っただけでセクハラ発言になるというのは常識である。まあ、実際にはそんな発言は日常茶飯事で、表沙汰にならないケースがほとんどなのだろうが、だからといって、無神経なオッサンそのものの都議会の自民党の態度を、放っておいていいというものではない。
また世間には、野次を受けた塩村文夏都議のタレント時代の録画を暴き立てて「どっちもどっち」とするカウンター・キャンペーンもあるみたいだが、それもまたナンセンスな話だ。相手がどうであろうと、野次のひどさは変わらない。殺した相手が極悪人だろうが、殺人罪は殺人罪なのと同じである。
野次を飛ばした当人が名乗り出なくても、近くにいた自民党議員はみんなわかっているのだろうから、内部で自主的に処分するぐらいのことはあって当然だ。しかし、周りの議員も一緒になって笑っていたというのだから、それもやりにくい話なんだろうね。
本来ならばあの野次が出た時点で、笑っているどころの話じゃない。 「ヤバ !」と青くなってしまうぐらいの、まともな感性が欲しいところなのである。ちなみに、私は 3人の娘の父親で、娘たちは全員 25歳を過ぎて独身だが、「結婚しろ」なんて一度も言ったことがない。内心では早く嫁に行ってもらいたいと思っているが、それは言うべきではないと思っているからだ。
しかし都議会の自民党議員にはそうした感性も期待できないということが、すっかりわかってしまった。私が娘にすら言ってはいけないと思うことを、他人様に対して、公の場で、無神経な大声で言ってしまう。そんなのが、都議会議員でございますという顔をしている。それがまた、むかつくのである。
政治家の失言問題が絶えないわけである。
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コメント
現在の会社の内部に通達されている“これはセクハラに該当する”の文書を読むと、要するに、女子社員には近寄るな、視線を合わすな、口を利くな、と言わんばかりの内容です。
そんな時代にあって、“お前が結婚しろ”“産めないのか”なんてヤジはレッドカードですね。
都議会自民党がグルになって、“(いつも)ヤジなんてそんなもん誰も聞いてないよ”とか“何も聞こえなかった”なんて白々しい発言を聞いていると、暗澹たる気持ちになる。さっさと名乗り出たほうがいいと思うけどなあ。
それから、某ブログには、“男なんて皆そんなもん””これが男社会”なんて書かれている。そういう決め付けはちょっと勘弁して欲しい。
投稿: ハマッコー | 2014年6月22日 23:47
ハマッコー さん:
>要するに、女子社員には近寄るな、視線を合わすな、口を利くな、と言わんばかりの内容です。
まさにそんな感じですね ^^;)
ただ、オヤジ感覚丸出しで近寄ったり、視線を合わしたり、口を利いたりされたら、若い女の子にはやっぱり、脅威でしょうね。
男の私だって、なんとなくやぁな感じしますもん ^^;)
それはそうと、ようやく名乗り出たみたいですね。
周囲の人間はみんなわかっていたはずですから、逃げられません。
大きな声で有名な右翼っぽい人だそうですが、そういう人ほど、いざとなると小心だったりするのが、やな感じです。
「男なんて皆そんなもん」という決めつけは、私も勘弁してほしいです。
それって、一つ間違ったら、「逆セクハラ」 になります ^^;)
投稿: tak | 2014年6月23日 14:40