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2014年7月 3日

ネット上の都合のよすぎるプロパガンダ

例のセクハラ野次の関連で、塩村都議にケネディ米大使から「激励の手紙」が届いたという件で、某 SNS に "これは、「もう終わりにして、これ以上何も言わず大人しくしろ」というメッセージ" という投稿をしている御仁がいるのを発見して、驚いた。この投稿はさらに "こんな風に公開するアホな塩村 ……" 云々と続いている。

炎上などの事態は私の本意ではないのでソースは敢えて明らかにしないが、いわゆるネトウヨと言われる人たちの中には、いや、ネトウヨだけじゃなく、サヨクの中にもだが、何でもかんでも自分の都合で解釈して、大声でプロパガンダしたがる人たちがいる。

これはお行儀のよくないことだと、私は思っている。まあ、ウヨクとサヨクの違いは、ウヨクの方が高圧的で、サヨクはまるで被害者みたいな言い方というところだが、行儀のよくないことについては同じことだ。

ケネディ大使からの手紙は、読売新聞によれば「1枚の用紙の表と裏に直筆で」書かれたものだという。それならば、米国大使館のレターヘッドを使ったオフィシャルなものではなく、あくまで「私信」と考えるのが常識だ。米大使としてのオフィシャルな通信だったら、ワープロで打って、ソースを自分の手元に残す。

だから、米政府として「もうこれで終わりにしろ」という通告の意味でよこしたなんて深読みは不要である。敢えて手書きにしたのは、「インティメットな『私信』なので、余計な詮索はしないで結構」という言外の意思表示と受け取ればいい。

つまり、書面に書かれた内容を素直に受け取ればいいのだ。「これで終わりにしろ」なんていうメッセージを読み取れなんてことになると、キャロライン・ケネディのキャラからして、「そんな寝業師と思われるのは不本意」ということになるのではなかろうか。

そして私信の内容は趣旨だけが伝えられて、詳細は公開されていないのでわからないが、それはとりもなおさず「こんな風に公開するアホな塩村」という非難も当たらないということである。

世の中には、塩村都議がバラエティ・タレント出身で、チャラい過去をもっているから、あの程度の野次はされて当然というようなことを、平然と言う向きもあるようだが、相手がどうあれ、議会でのセクハラ野次の免罪符にはならない。

私は世のネトウヨの一部の、口汚い物言いやヘイトスピーチを悲しむものである。ああしたコメントは、天皇陛下のお目に決して触れさせたくないと思う。きっと心を痛められるだろうから。

なお、ここでの話題とは直接の関連性はないが、「ヘイトスピーチなら韓国の方がずっと上」という指摘もある。ただそれは、今さら言わなくても既に多くの方がわかっていることなので、ここでは敢えて蒸し返さない。

 

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コメント

まったくその通りだと感じています。
本当に行儀の悪い人が多い…。
〉ああしたコメントは、天皇陛下のお目に決して触れさせたくないと思う。 きっと心を痛められるだろうから。
私も以前、同じようなコメントを書いたことがあるのですが
「天皇陛下の御心を忖度するのは不敬だ」と返されました。

投稿: 市川 ヒロシ | 2014年7月 4日 18:27

市川 ヒロシ さん:

コメント、ありがとうございます。

>私も以前、同じようなコメントを書いたことがあるのですが
>「天皇陛下の御心を忖度するのは不敬だ」と返されました。

大御心に思いをいたさずして、いかに忠を尽くさむやと思いますがね。

投稿: tak | 2014年7月 4日 22:28

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