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2014年7月16日

ちょっとお行儀の悪い人心掌握術

Twitter で キュア行政書士つがね さんという方が  "人との新密度をはかるバロメーターとして「失礼なことを言って受け入れられるかどうか」を無意識にやっている人って、迷惑なことに本当にいるんですけど、そういう人は逆をされるとだいたい怒るのってあれなんなんすかね" と tweet しておられる(参照)。まさに「あるある」である。

それに対して Masaharu Aono  さんという方から "「自分の方が相手より上」が無意識にあるから、な気がいたします" というコメントが付いている。これもまた、「あるある」 である。

しかし、必ずしも「無意識」でない場合もある。半分は意識的にやっている人もいるから面倒くさい。私の今月 11日の記事「国会や地方議会は、ガラもセンスも悪いものである」にハマッコーさんが次のようなコメントを付けてくれた。

昔、自民党の有力議員の自宅へ仕事で行く機会がありました。
場所がわからなかったので、外から電話すると、“おう、おめえ、いま何処にいんだよ“ と言われて面食らったことがありました。

自宅を訪ねると、あいかわらずべらんめえ口調で、私をむかしからの子分のように私に話しかけてきます。そのバンカラさにはクラクラしましたが、帰る時には、人が変わったように紳士的な態度で私を送り出すんですね。これにはまたびっくり。

こういうタイプの人は、人心掌握術として、半ば意識的に(そして残りの半分は無意識的に)こういう態度を表に出す。案外よくいるタイプである。人はさんざん子分のように扱われたあとに、下にも置かぬ丁寧な態度でお辞儀して送り出されるので、そのギャップ故に「魅力的な人物」と思い込んでしまいがちだ。

こんな感じの人心掌握術を駆使する人物というのは、大抵は人間関係を上下関係で捉えている。そして自分は圧倒的に上の立場に立ちながら、その位置関係をはっきりさせたり消滅させたりしながら、相手を混乱させ、心をつかむ。

ちょっと変則的な「飴と鞭」である。女をたらし込む男がよくやるメソッドのバリエーションと言っていいかもしれない。ある種の共犯関係に引きずり込みつつ、要所要所で大きなご褒美をあげてしまうので、そこにはちょっと濃いめの人間関係が生じてしまう。

ところが私はそういうのが体質的に合わないので、そんな気配を感じると、さっと距離を取ってしまうのである。せっかく苦労して身につけた人心掌握術を駆使している御仁には悪いけどね。

 

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