モンティ・パイソン復活ライブと、世界一おもしろいジョーク
8月 24日に放送された「モンティ・パイソン復活ライブ・前編」を、ビデオで録画しておいて、ようやく見ることができた。放送では、以前に放映されたビデオを取り混ぜ、さらに、いとうせいこう、宮沢章夫、松尾貴史、須田泰成の 4氏が解説者的に登場して、モンティ・パイソンのおもしろさを伝えている。
以前テリー・ギリアム(モンティ・パイソンのメンバー)が来日した時、いとうせいこうがわざわざ会いに行って「あなた達に大影響を受けた。おかげで今の自分がある」というようなことを言ったら、「それについては謝る」と言われたというエピソードには、笑ってしまったよ。
ところで、モンティ・パイソンの数あるネタのうち、私が一番おもしろいと思っている「世界一おもしろいジョーク」(The Funniest Joke in the World) について、このココログでも既に紹介したとばかり思っていたのだが、いくら検索してもヒットしないのである。
実は、Today's Crack をココログに移行する前、平成 15年 3月に、「知のヴァーリトゥード」のサイト内で紹介(参照)しているのだが、これだとあまりにも目立たなくて Google 検索にもひっかかりにくく、話題にならない。それで、ココログでも書き直したつもりでいたのだが、痛恨にもどうやら書き忘れていたらしいのだ。
どんなギャグかというと、次のようなものである。(以下、再録)
あるギャグ作家が自宅で「世界一おもしろいジョーク」を書き、それを自分で読み返し、あまりおもしろすぎて笑い死にしてしまう。大笑いして一瞬のうちに体が引きつり、パッタリと死ぬのである。これが発端。
それ以後、その家に突入した人間は、すべて引きつってパッタリといってしまう。件のジョーク原稿を読んで大笑いし過ぎたのが原因である。
これが第二次世界大戦中の出来事だったので、いっそ対独戦争の武器にしてしまえということになる。しかし一人で全体を翻訳したら死んでしまうので、分割してドイツ語訳する。(ちょっと多目の分量を受け持った翻訳家は、病院送りになってしまうのだが)
次の画面には、ヨーロッパ戦線で苦戦する英国軍が登場する。彼らは手に手にドイツ語で書かれたジョークの原稿を持ち、「フェン・エスト・ダス……ヤァ……」と、声を揃えて読み上げる。すると、どこに潜んでいたものか、大勢のドイツ兵が笑い転げながら現れて、一様に引きつってパッタリといく。(読み上げている英国兵は、ドイツ語がわからないので、無事でいられるというわけだ)
それでドイツ軍も対抗して英語のジョークを作り、英国向けに放送するが、おもしろくもなんともなくて、全然効果がない。ドイツ人はユーモアのセンスが皆無らしい。
結局は、あまりおもしろすぎて危険ということになり、戦後になって永遠に封印されて土に埋められる。その上には、「世界一おもしろいジョーク、ここに眠る」 という記念碑が建てられたというのが、オチである。
とまあ、以上のストーリーを理解して下のビデオをみれば、英語が聞き取れなくてもちゃんと笑えるはずだ。(写真クリックでニコ動に飛ぶ)
今月 31日の後編も、しっかりとチェックしよう。
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コメント
tak-shonaiさんごきげんよう~
こんにちは~~
tak-shonaiさんがしっかり訳してくださったので、
何もわからない私でも、全部よく分かりました~~~
わはははははは・・
なんとなく、昔からありそうなプリミティブなおかしみですね~男子大学生が考えそうな笑いのような気がします~~
うふふふふふふ・・
ありがとうございました。
投稿: tokiko6565 | 2014年8月28日 16:22
tokiko さん:
ね、要点を押さえてみれば、大体わかるでしょう。
なにしろ、その問題のジョークの中身までは誰もわからないのですから (わかったら死んでしまうので)、わからなくてもわかるというのが、ミソです (^o^)
投稿: tak | 2014年8月28日 20:19