朝日新聞の 「従軍慰安婦問題」 記事について
ネット界隈は、朝日新聞の「従軍慰安婦問題」に関する自社記事の取り消し問題でもちきりである。済州島における「強制連行」は、吉田清治という人の「証言」を元に、朝日が繰り返し報じていたのだが、そうした事実を裏付ける証拠はなく、今になって彼の証言は虚偽であると判断したのだそうだ。(参照)
この吉田清治という人の発言は、元々「怪しすぎる」とか「でっち上げ」とか言われていて、詳細に調べれば調べるほど、「強制連行はあった」という立場の人でさえ「ねつ造」と判断するというほどのものだから、いつまでも「本当にあったこと」と言い続けるのは、いくら何でも無理と判断したのだろう。
朝日の自社記事の検証は 2日間に渡る連載となるとのことである。ということは、まだ明日付の記事を読まないと、結論的にどうこう言うことは控えなければならないだろう。
ただ少なくとも、朝日の内部で、これまでの「エモーショナルな正義派気取り」から姿勢を転換しなければならないとの意識が、少しは高まりつつあるのではなかろうかとの推察が働く。そうでないと、読者の支持を得にくく、部数も減少するばかりになる。
背に腹はかえられない。そして姿勢を転換するのは、今しかない。今のうちにそれをしておかないと、後になってからでは傷が大きくなりすぎるだろう。
大学に入学して東京で一人暮らしを始めた頃、つまり昭和40年代後半のことだが、私は毎日新聞を読んでいた。今では信じられないことだが、当時は一人暮らしの大学生も、当然の如くに新聞を購読していたのである。
毎日新聞にしたのは、実家がずっと毎日であの紙面構成に慣れていたし、中学生時代にワンマン編集していた学級新聞が、毎日新聞主催のコンクールで最優秀賞を取ったこともあり、なんとなく親近感を覚えていたのだ。
ところが世間では、「インテリは朝日新聞を読むもの」とされていた。で、私は自分を典型的インテリとは思っていなかったが、まったくインテリじゃないとも決して思っていなかったので、試しに朝日を 1ヶ月ほど購読してみた。
ところが、「こんなの読んでいたら、こっちまで馬鹿になってしまう」と思って、すぐに毎日に戻った。「馬鹿になってしまう」と思った理由は、上述の通り「エモーショナルな正義派気取り」が鼻につきすぎたからである。
かといって、一方の雄の読売新聞は「だってしょうがないじゃない」式のオヤジ趣味が強すぎるので、しかたなく毎日に戻ったのである。内容的に心からしっくりくるわけでは決してないが、紙面構成という点からすれば、今でも毎日が一番きれいで読みやすいと思う。
で、「従軍慰安婦問題」の話に戻るが、朝日が「おとぎ話」から脱して 「現実」(「真実」とは敢えて言わない)をきちんと見る路線に変更するというなら、「読んでいてこっちまで馬鹿になってしまう」ということもなくなるかもしれないと、少しは期待しているところである。本当にそうなるには、まだ時間がかかるだろうが。
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コメント
久しぶりにコメントします。
今春の新入社員に東大出身者が一人もいなかったことに危機感をもったのかも?
投稿: ちいくま | 2014年8月 6日 08:28
ちいくま さん:
そうだったんですか。
さすが東大、機を見るに敏ですね ^^;)
投稿: tak | 2014年8月 6日 11:08