閏 9月が続くので
3日前の 9月 24日から、旧暦の長月、つまり 9月に入っている。今年は閏 9月があるので、延々と 2ヶ月、新暦の 11月 21日まで、旧暦の 9月が続く。旧暦の 9月は晩秋にあたるので、晩秋を思わせる季節感が長く続くということになるのかもしれないと、前に書いた(参照)が、まさにその通りになろうとしている。
今年は秋の訪れが早かった。中秋の名月というのは、旧暦の 8月 15日だが、今年は 9月 8日がそれに当たった。9月の上旬、しかも 1桁の日付に中秋の名月になるというのは、38年ぶりだそうだ。いつもは 9月の中旬から 10月上旬にかけての時期になる。
旧暦では、7、8、9月が秋で、8月はその真ん中になるので「中秋」という。しかもその真ん中の 15日は「真ん中の真ん中」なので、「中秋の名月」だ。湿気が多く、ぼんやりとしか見えない夏と違い、空気が澄んできれいに見えるので、特別扱いされる。
つまり、今年は 9月上旬の時点で既に「中秋」だったのである。新暦で暮らしているから「今年は秋が早い」なんて感じただけで、旧暦で暮らしていれば、紛れもない「中秋」なのだから、秋らしくなるのは当然だったのだ。我々の知らぬ間に、季節は半年も先を行っていたのだ。
最近は季節が極端で、春と秋が短くなっていたが、今年は「秋の季節感」をたっぷりと感じる千載一遇のチャンスである。これを逃したら、また 30数年先まで待たなければならないが、その頃には地球温暖化が進んでいるだろうから、どうなるかわからない。
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