飛行機内での電子機器使用制限緩和
9月になってから、国内でも飛行機内での電子機器の使用制限が大幅に緩和された。8月までは、飛行機のドアが閉まってから水平飛行に移るまで、すべての電波を発する電子機器の使用が禁止されていたが、今月からは「機内モード」に設定されていれば電源を切る必要がなくなった。
告白するが、私はケータイのスイッチを切り忘れたままで飛行機に乗ったことが何度かある。もっと言えば、飛行機を降りたあとで、「あ、しまった、ケータイの電源入れっぱなしだった」と言っている人がいるのを何度も目撃している。それでも何の支障もなかった。
特段の根拠はないが、私は飛行機に 100人の乗客がいれば、そのうちの 5〜6人以上はケータイの電源を入れっぱなしだったと思っている。というのは、着陸して飛行機のドアが開くと、すぐにメールのチェックを始める人がいるが、スイッチを入れてあんなに早く起動するわけがないじゃないか。
今年に入って、いつ頃だったか、9月 1日以後は、機内での電子機器使用制限が緩和されるというニュースが流れて以来、正直に言うが、私は飛行機に乗る時、自分の iPhone を機内モードに切り替えて、スイッチは敢えて切らないことにしていた。9月 1日からは安全になるが、それ以前は危険なんていうわけがないからね。
今月からは、堂々とこのやり方で飛行機に乗ることができる。離陸の時にも窓から下界の景色を写真に撮ることができるし、iTunes で音楽を聴きっぱなしでいることもできるし、ゲーム好きは乗ってから降りるまでゲームに熱中することもできる。
これと連動した動きなのかもしれないが、電車内の優先席付近では電源を切るようにというアナウンスについても、見直しを求める声が出始めている(参照)。「電源オフをうたうことが『携帯電話の電波は危ない』というメッセージとなり、携帯電話の電波や医療機器への正しい理解の妨げになっている」との指摘があるのだ。
これについて、私は 昨年 9月30日の記事で次のように書いている。
現実に、「そばでケータイを使われると、心臓にドッキン!と大きな衝撃を受けて、命の危険を感じる」と主張するペースメーカー装着者もいる。テレビやエアコンのリモコンには無頓着で、ケータイの時だけ「心臓に大きな衝撃」なんていうのは、「気のせい」と思うほかない。
「気のせい」で「どっきん!と大きな衝撃」 なんてことになったら、その方が危ないではないかと思うのである。
| 固定リンク
「世間話」カテゴリの記事
- 「ふてほど」には、「ふてくされるにもほどがある」かも(2024.12.02)
- 「透析しないと死ぬ」は「透析しないと死ぬ」という意味(2024.11.26)
- 「スマホでカフェの場所取り」よりスゴい光景(2024.11.21)
- 寒空の下でひまわり満開という奇妙な光景(2024.11.20)
- 「同人誌」を本気でやると、大変なことになるようだ(2024.11.13)
コメント
ご無沙汰いたしております。
飛行機での電子機器(電波発生させているであろう機器)制限について、およそ20年前に飛行機を利用した際にこんなことがありました。
「離陸の瞬間をビデオで撮影したい」とスチュワーデス(当時)のお姉様にお願いしたところ、機長さんにお問い合わせくださり、許可をいただいたことがあります。
ビデオカメラぐらいは飛行機の通信に影響が少ない、であろうと思われていたようです。
業務用だったら、アウトだったかも…。
投稿: 乙痴庵 | 2014年9月 8日 01:51
乙痴庵 さん:
へえ! 20年前でも、そんなものでしたか。
10年ぐらい前に、羽田から飛び立つ飛行機がなかなか離陸せず、「恐れ入りますが、もう一度携帯電話の電源をご確認ください」というアナウンスが流れました。
私の周囲だけでも 2〜3人が 「あっ」なんて言って電源を切っていましたが、それでも計器か何かの不具合が解消されなかったらしく、飛行機を乗り換えて、ようやく出発できました。
この時、ケータイの電源って、あんまり関係ないんだなあと思った次第です ^^;)
投稿: tak | 2014年9月 8日 12:25