「朝日叩き」 が盛り上がるのは
一昨年の 1月、「仕事より出世が好きな人種」という記事を書いた。仕事そのものよりも、出世が好きな人間というのが、確実に存在する。彼らは仕事そのものによってというより、出世によって自己実現をする。そしてその多くが、客よりも自分の方が偉いと思っている。
私はそうしたタイプの人間が多い業種の代表として、役人、商社マン、百貨店社員を挙げた。彼らと晩飯をともにすると、 「誰それが本部長になった」とか「役員になった」とか「局長になった」とかいう話題がやたらと多い。とにかく、「地位」や「肩書き」にものすごく執着が強いようで、「生涯一〇〇」みたいな職人タイプは、ほとんどいない。
そして近頃、 「朝日新聞社員」にもそうしたタイプが多いと知った。井上久男さんというフリー・ジャーナリストが、Business Journal の 「朝日誤報騒動の元凶・木村社長の責任逃れと保身 社内派閥抗争と出世主義の末路」という記事で、そのことについて書かれている。
元朝日新聞記者の井上氏は、「社員同士が足の引っ張り合いを得意とする」というのが、朝日の社風であるという。さらに「朝日記者にはジャーナリストとしての矜持を持っている人よりも、『株式会社朝日新聞』の社員であることを自慢に思っている人が多い」と指摘している。そして現役の朝日新聞記者が、次のように語っているという。
「いま、部長クラス以上の中堅幹部の中には、池上彰氏のコラム掲載見合わせや『吉田調書誤報問題』によって社内に多くの処分者が出ることで、玉突き人事で代わりに自分が昇進して新たなポストが得られるとか、今の地位が最終ポジションだったのが、さらに良いポストが得られるかもしれないと思っている人が少なからずいます」
うぅむ、彼らはジャーナリストとしての仕事を愛するというより、「エリート集団」である(あるいは、自分たちでそう思っている)朝日新聞に属していることを自慢に思っていて、いい記事を書くよりも、社内で出世することに意味を見出しているようなのである。
そのことについては、昔、一応ジャーナリズムの隅っこに身を置いていた者として、薄々感じていた。こう言っちゃなんだが、朝日の記者というのは、他社と比較して抜群に「エラそう」な印象がある。別の言葉で言うと、「態度がでかい」というか、とにかく、概して「かわいくない」のが多いのである。(中には「かわいい」やつもいるけどね)
今、「朝日叩き」 がやたらと盛り上がっているが、これも、ジャーナリズムに身を置く者の多くが、朝日の記者の態度にむっとくることが多々あったことも大きな要因かもしれないと、私は思っている。
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コメント
私が就職活動をしていた時期は、今に比べれば超売り手市場だったと思うのですが、それでも広告・マスコミ関係は競争が激しく、早い時期から動いている学生がたくさんいました。で、当然ながら「激戦を勝ち抜いた」意識がある。その意味で、
「企業同士が足の引っ張り合いを得意とする」というのが、マスコミ業界の文化であるという。さらに、「マスコミ関係者にはジャーナリストとしての矜持を持っている人よりも、マスコミ業界の一員であることを自慢に思っている人が多い」
……なんてのもありそうですね。朝日を叩けば自分が上がれる、みたいな。
投稿: 山辺響 | 2014年9月25日 10:23
数年前の、東京で電力を売っている人たちみたいだなぁ。
つい先日まで、とある専門商社の子会社におりましたが…。
比較的、出世よりも仕事の首尾に重点を置いている方がほとんどでした。(決していないとは申しませんが…)
「出世するには英語の点数が足らんから、出世できないんだよね!」と公言してはばからない御仁がいたことは、外に漏らしてはいけない情報の可能性があります。
投稿: 乙痴庵 | 2014年9月25日 13:26
山辺響 さん:
まあ、マスコミ、ジャーナリズムにも、ピンからキリまでありますからね ^^;)
ピンに近いほうの何割かは、そんなこともあるかもしれませんね。
投稿: tak | 2014年9月25日 16:52
乙痴庵 さん:
東京電力の人とは、直接関わったことがないので知りませんでしたが、ほほう、そんな感じですか。
(さもありなん)
>「出世するには英語の点数が足らんから、出世できないんだよね!」
翻訳すると、「英語さえできれば、明らかにあいつらより、俺の方がデキるんだよね」ってことで、もっと超訳すると、「俺が悪いんじゃなく、英語が悪いんだ」ってことなんでしょうね。
投稿: tak | 2014年9月25日 16:59