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2014年10月 5日

長時間のデスクワークで、肩こりと腰痛を防ぐには

日頃、ずっと PC に向かってひたすらキーボードをパンチし続ける仕事が多いので、肩こりと腰痛は職業病みたいなものである。とにかく首、肩、腰の筋肉はいつもコリコリなのだ。

以前、山形県酒田市の実家を車で往復し、帰ってすぐに福島県郡山市での葬儀に参列するためにまた長距離運転し、そこから帰って、たまった仕事を 3日間ぐらいで仕上げ、その後に新幹線で岡山まで往復したら、完全に腰に来てしまい、ベッドから起き上がるだけでも冷や汗をたらしてしまうほどになったことがある。

さすがにどうしようもなくなって、整骨院で治療してもらったが、その際に、プロの整体師に聞いて「なるほどねぇ」と思ったことがある。それは、「長時間同じ姿勢でいても大丈夫なほどの『正しい姿勢』なんて、存在しない」ということだ。これは、意外でもあり、また納得のいく指摘だった。

私はそれまで、デスクワークで PC に向かう際の「正しい姿勢」というのがあるのだと信じていた。いつも「正しい姿勢」からかけ離れた姿勢で作業をしているので、肩こりや腰痛が発生するのだと思っていたのである。

そして、常にその「本来あるべき正しい姿勢」というものを模索していたのだ。背筋を伸ばし、肩に力を入れすぎず、首を上向きにせず、かといって俯きもし過ぎず、無理のない姿勢を保てば、肩こりや腰痛から解放されるはずと、思い込んでいたのである。

ところが整体師の先生は、「どんな正しい姿勢でも、ずっと同じ姿勢でいたら負担がかかるに決まってるんです」と断言した。「下手に正しい姿勢なんてものを追求するより、しょっちゅう仕事を中断してストレッチするなり、柔軟運動するなりすればいいんです」

なるほど! そうであったか!

私はそれまで、非常に硬直した考えでいたのである。考えが硬直しているから、姿勢まで硬直して、それで肩こりや腰痛に悩まされることになってしまっていたのだ。要は、そんな硬直した「正しい姿勢の追求」なんてことはすっぱりと諦めて、柔軟な考えでいればいいのである。しょっちゅう仕事を中断して、グニャグニャしていればいいのだ。

それがわかって以来、私の肩こり・腰痛の職業病は、少しは軽くなっているような気がする。ただ、仕事に夢中になってしまうと、ついグニャグニャするのを忘れて打ち込んでしまい、気がつくとコチコチになってしまっていたりするのが困る。

 

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