ベネッセから 「お詫びとご報告」 が届いちゃったよ
昨日、ベネッセコーポレーションから封書が届いた。「もしや」と思って開いてみると、案の定、「お客様情報漏えいに関するお詫びとご報告」 という書類が入っていた。いやはや、すっかり忘れていたが、ウチの長女が子供の頃、ベネッセの何かのサービスを利用していたことがあったようなのである。
説明によると、漏洩が確認された情報項目は、
- ウチの長女の名前、性別、生年月日
- 保護者である私の名前、性別、生年月日、続柄
- 郵便番号、住所、電話番号、ファックス番号
- 私のメルアド
であるらしい。クレジットカード情報の漏洩は確認されていないという。
私としては「大したことじゃないな」という印象だ。「とんでもない、エラいことだ」と憤る人もいるかも知れないが、「個人情報は漏れるものである」という記事(7月 17日付)で書いたように、この程度のことなら、ベネッセからでなくても、既にあちこちから漏れまくっている。
それだからこそ、いろいろな DM(郵便、Eメールの両方で)が舞い込み、株や住宅リフォームや電話回線変更なんかを薦める電話がかかりまくる。今どき、ケータイではなく家電(いえでん)にかかってくるのは、ほとんど怪しい営業電話と思った方がいい。
この類いのことは、前々からうっとうしいほどあった。今回ベネッセからの情報漏洩が伝えられてから、目立って増えたなんてことはない。元々漏洩しまくっていた情報が、今回また、新たにポチッと漏れたというぐらいのことだ。
個人情報が漏洩したと聞かされると、取り返しがつかない事態になったとばかり大騒ぎする人もいるが、自分の情報なんて大量のデータの中のごく一部にすぎない。この程度の漏洩のせいで自分が 24時間ウォッチされるなんてことはないので、ことさら騒ぎ立ててもしょうがない。
多くの人のデータがごっそり大量にまとまっているから価値があるのであり、データ 1件分の単価なんて、せいぜい 1円程度のものでしかない。そもそも私のデータなんて、それほど魅力的な(金になりそうな)ものでもないしね。
よほど重要なデータが抜き取られたとかいうのでない限り、氏名、年齢、住所、電話番号ぐらいでは、個人レベルではあまり気にしてもしょうがないと思っている。というわけで、ベネッセからは 500円相当の金券・ギフト券提供の申し出があったが、そんなもの 1枚もらってもしょうがないので、例の「こども基金」とやらに寄付する手続きをとった。
お金も個人情報と同じで、まとまってこそ価値が出るのだろうから。
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コメント
たしかに、クレジットカード情報とかでなければ、毎月1,000通受け取っているジャンクメールが1,003通になる程度の話なんじゃないのかなあと思いますよね。来ないに越したことはないけど。
ところで、そういう「個人情報」の収集が目的であることが明らかなアンケートとかプレゼントキャンペーンの類いに、故意にでたらめな個人情報を混ぜて出してやるとどうなるんでしょうかね。何か問題が起きますかね?まあ、得することもないから、やっても仕方ないかもしれないけど。
ただ、個人情報リストというものの価値が全体的に大きく下がれば、自然とそんなものを取引する商売や不正も減るような気がするんですが。1億人の国民が皆捨てメアドを取得して、それを使って1人10通ずつくらいジャンクメールに呑気な返信をしてみる(で、そのまま二度とそのメアドは使わない)。すると、アンダーグランドで流通するメアドのリストには意味のないアドレスが相当な割合で含まれるようになり、やがてリストごと廃棄される・・・とはならないですかね?
蚊か何かの害虫退治で、不妊性のやつを放ち、問題の虫が繁殖できなくさせてしまうという方法があると聞いたことがありますが、そんな感じでしょうか。
投稿: きっしー | 2014年10月 8日 21:36
きっしー さん:
なかなか名案ですが、大勢がこぞってやらないといけませんね。
ドイツ人なら、「それはいい考えだ」 認めればさっさとやるかもしれませんが、日本人はたとえ 「いい考え」 と認めても、「とはいえ、なかなか……」 となりますからね ^^;)
文明国の中では一番腰の重い国民かもしれないと、いつも思います。
投稿: tak | 2014年10月 8日 22:29