仕方のない選挙
このブログでも何度か書いているのだが、選挙に行かない若者の気持ちが、私はよくわかる。心から投票したくなるような候補者なんてほとんどいないし、支持したくなるような政党だってない。それに、投票なんてしたところで、この国が変わりそうな気もしない。
それでも選挙の度に欠かさず投票に行っているのは、「投票しても何も変わらないが、しなければますます変わらない」という信念からだ。心から投票したい候補も政党もないが、いつも消去法と妥協の結果で、最後に残った候補者と政党に、仕方なく投票している。
そしてその「仕方なく感」が今回ほど強い選挙はない。なんだか馬鹿馬鹿しくてしょうがない。そりゃあ、投票には行くよ。行くには行くけど、「なんで今頃選挙なの?」 という気持ちが拭いきれない。
そもそも、絶対多数の自民党が気紛れ的に解散してくれたのは、野党としては議席を回復するチャンスなのだから、「解散、上等!」となっていいはずなのに、口を揃えて非難している。やる気ないじゃん。このあたりからして、まったくもって馬鹿馬鹿しい。
多分投票率はものすごく低くなるだろう。投票に行くのは、仕方なくとはいえ、外せない義務と思っている私でさえ、いつもの何倍も馬鹿馬鹿しく思われて仕方がないのだから、投票したりしなかったりというような人だったら、今回は投票所に行く気がしないだろう。
投票率が低くなるのが確実だから、組織票の多い公明党と共産党が議席を伸ばすだろう。さらに今回は選挙そのものに関する反感が強いから、その批判票が共産党に流れる可能性もあり、「えっ?」というほど伸びるかもしれない。ただ、自民党が議席を減らすのは確実とはいえ、浮動票が少なくなるのだから、それほど劇的に減ることもなかろう。
というわけで、「まあ、どうでもいいわ」という意識が最初から勝っている。なんでこんな選挙に付き合わなければいけないのか、本当にうっとうしい。大方がそう思っているようで、へそ曲がりの私としては、敢えて「俺はそうは思わないよ」と言ってみたいところだが、残念なことにそう言えるだけの材料だってない。
本当に食えない選挙である。
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コメント
今回の選挙には驚かされますね。
また、何でするのかな~~??と。聞いた時は不思議でした。私達の税金を7億も使うそうですね。涙涙涙・・・
投稿: tokiko6565 | 2014年11月25日 11:20
tokiko さん:
期間超限定景気てこ入れ策としてなら、少しは機能するかもしれませんね。何しろ、紐付きでない金を使いっぱなしになるから。
投稿: tak | 2014年11月25日 20:38