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2014年12月22日

新しいもみじマーク制定から 4年半近く経って

Wl100909a新しい「もみじマーク」(高齢運転者標識)が制定されてから、4年以上経った。最近気付いたのだが、改定当初から付けられていたような古いもみじマークは、相当に色が褪せてしまっている。

初心者マーク、いわゆる「若葉マーク」なら、運転免許を取得してから 1年経てば取ってしまうのだから、色が褪せてどうこうという心配はない。しかしもみじマークは、ずっと付け続けるのだから、色が褪せるのも道理である。

しかも、とくに左側の茶色と黄色っぽい部分が褪せてしまって、白っぽくなっていることが多い。ということは、右側のグリーン部分が目立ってしまい、色的には初心者マークとの差別化が損なわれて、高齢者が運転しているというメッセージ性が希薄になる。

そもそもこのマークは、前のもみじマークが「年寄りくさい」という不満が大きかったため、少しはカッコよく修正してできたものである。しかしこの修正について私は、4年半前に "「もみじマーク」 のメッセージ性" という記事の中で次のように疑問を呈している。

元々、もみじマークを付ける目的というのは、周囲のドライバーに、「この車は高齢者が運転しているので、気を遣ってね」というメッセージを発することではなかったのか。だったら、多少の哀れっぽさを感じさせる方が、その目的に合致しているんじゃなかろうか。

もみじマークに求められるメッセージ性って、本来はそうしたものだったんじゃなかろうか。もみじマークにそれ以外の「かっこよさ」みたいなものを求めてしまうのは、本末転倒なんじゃなかろうか。

私は自分がもみじマークを付けなければならない高齢者になったら、なるべく哀れを催すように、前のデザインのかっこ悪いやつを付けようと思っている。私のこうしたメンタリティは、「後期高齢者」という呼称の何がいけないんだろうと思っている(参照)どころか、「早く末期高齢者と呼ばれる年になりたい」なんて言ってるのと共通しているのかもしれないが、とりあえずは、「周囲には哀れに思わせておく方が安全」という実利的なメリットも大きいのである。

哀れに思わせるどころか、突然どんな突飛な運転をするかわからないから、下手に近寄ると危なくてしょうがないぐらいに思ってもらえると、かなり安心だ。

ただ、新しいもみじマークが、遠目には初心者マークと区別が付きにくいみたいな色に褪せてしまっていることから、私は新しいことに気付いた。初心者マークだろうがもみじマークだろうが、とりあえずは周囲に注意を喚起させるようなデザインにしてしまえば、同じマークにしてしまえばいいじゃないかということだ。

つまり、もみじマークが年寄りじみていて嫌だという老人は、だったら、初心者マーク(あるいはそれに替わる「注意喚起マーク」) を付ければいいのである。初心者でも高齢者でも、要するに周囲に注意してもらえればいいのだから、強いて分ける必要はない。同じマークを付けさせればいいのである。

ただ、それでも私は自分が高齢者になったら、いかにも哀れっぽいもみじマークを付けたいけどね。

 

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