年末年始は大荒れになるというので
天気予報によると大晦日は大荒れで、三が日は日本海側で大雪になるという。この雪は関東北部の山を越えて、下手すると平地まで積雪になることもあるというから、穏やかじゃない。
秋の終わり頃に、遅れてきたエルニーニョの影響で、この冬は暖冬になるかもしれないなんて言われていたが、とんでもない話で、少なくとも冬の入り口としては厳しいものになっている。
正月にクルマで東北や北陸の日本海側に里帰りしても、なんとかたどり着けるかもしれないが、戻って来れなくなる可能性がある。山形・秋田の新幹線だって、まともに動くかどうか、あまり期待できない。私はかなり前から、年末年始の里帰りは諦めている。
近頃の天気はこれまでの常識が通用しないんじゃないかというほど、極端な変化を見せる。CO2 の増加で「地球温暖化」などと言われ、平均気温は確かに上昇しているが、実感としては、暑いときはくそ暑く、寒い時はやたらと寒いという 「極端化」 に走っていると思う。
だから最近は「地球温暖化」というよりは「気象変化」という言葉がよく使われる。CO2 増加に警鐘を鳴らして今やお馴染みとなった IPCC も、正式名称は Intergovernmental Panel of Climate Change だから、「気象変化についての政府間パネル」である。「温暖化についての」ではない。
「温暖化」などというと、「地球が温暖化すれば、シベリアでも農作物が採れるようになるから、いいじゃないか」なんて、アサッテの方を向いたようなことを言い出す人がまだいるので、誤解を避けるために、この言葉は安易に使わない方がいいのかもしれない。
温室効果ガスがこのまま増え続けると、地球が満遍なく温暖になるのではなく、気象が極端化するのである。だから、農業のできる範囲が広がるのではなく、それどころかこれまで問題なく農業ができた地域でも、台風や干ばつなどの自然災害でまともな収穫ができなくなる可能性の方が大きいのだ。
というわけで、私は CO2 排出を極力抑えるために、できるだけ省エネに気を配っているわけなのでる。仕事部屋の暖房も、13℃ を下回らなければ作動させないというぐらいだ。「あんたが 1人ががんばったところで、効果は微々たるものだよ」と言う人もいるが、こうしたことは、まず自分がやらなければ始まらない。
「買わなきゃ当たらない」なんて言ってせっせと宝くじを買って、トータル赤字になりながらも「夢を買ってるんだ」なんて負け惜しみを言うくせに、環境問題になると「自分一人ががんばっても、意味がない」と、積極的に貢献しない人を、私は信用する気になれない。
というわけで、我が家の屋根にもようやく太陽光発電パネルが乗っかることになった。年明けの中旬頃に工事が行われる予定である。これまでは反原発を唱えても、自分のところで自然エネルギーによる発電を行っていないので、ちょっと引け目があったが、その状態から脱却できる。
「俺んとこでは、自前で電気作ってるんだ。文句あるか」と言えるようになるのは、重い足かせが外されるみたいに嬉しい。
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