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2014年12月 7日

モノを所有せず、小さな家に住む

Wired に "モノを所有せずシンプルに暮らす、アメリカ発の 「タイニーハウス・ムーヴメント」" という記事がある。アメリカでは 2000年頃から、トレーラーハウスや自作のログハウスなど「小さな家」や「小屋」に住むことを選択する人が増えてきているという。

この「Tiny House Movement(タイニーハウス・ムーヴメント:small houseとも)」は、単に小さな家に住むというだけでなく、なるべくモノを所有せずにシンプルに暮らすという、これまでの大量生産大量消費社会に対するカウンターカルチャーとして発展してきた。

そんなことなら、私は大賛成だ。家具や食器、衣服、蔵書などをなるべく少なくして、手を伸ばしさえすれば大抵のところに手が届くような、小さな家に住むのが、私の理想なのである。

私だけじゃない。日本人は小さな家に住むのが向いていると思う。『方丈記』を記した鴨長明の時代から、大邸宅なんかより、「庵」という字が似合う風情の、小さな住まいで暮らすのが粋というものなのである。

ところで、大きな家が必要になるのは、家具、食器、衣服、蔵書がどっさりたまるからである。日本では、方丈記のようなささやかな住まいがもてはやされる割に、食器だけはやたら多い。何しろ、和洋中の 3つのスタイルの食事ができるように、それぞれの食器がある。これが私にはうっとうしすぎる。

私は大中小の 3サイズのボウルと皿、そしてマグカップさえあれば、日常の食器は足りると思っている。我が家にある食器でさえ、多すぎる。家族の誰かが結婚披露宴に呼ばれる度に、引き出物の食器が増えてしまうのが、ものすごく負担だ。

服は、最近ワードローブの中をすっかり整理した。宮仕えを降りてしまうと、着る物なんて本当にシンプルにできる。スーツなんて年に 3〜4回しか着ないので、夏用と冬用が 1着ずつと、夏用の冠婚葬祭用の黒服 1着だけを残して処分した。冬の冠婚葬祭は、ユニクロのヒートテックの下着に夏用を重ねれば OK だ。

外出着としては、ジャケットが夏用と冬用を 2着ずつ。それ以外は、ボタンダウンのシャツ、ポロシャツが3〜4着ずつと、チノパンとジーンズが 2本ずつあれば十分だ。あとは、フリース・ジャケットとダウンウェア、マウンテン・パーカがあればいい。

蔵書はできるだけ処分したつもりなのだが、まだ書棚が 5つも必要なほど残っている。10年ぐらいしたら、これもどんどん処分しよう。どうせあの世までは持って行けないのだから。

あとは PC 周りが確保されれば十分に暮らせる。そうなったら、夫婦で 2DK で十分だ。今住んでいる家は 4LDK もあるから、空き部屋ができてしまう。しょうがないから、それらはがらんとしたゲストルームということにしようかと思う。

 

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