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2015年1月18日

お天気について、あれこれ

この冬はたまたま、雪国に一度も旅していないので、日本海側がどんなに大雪に見舞われているか、実感がない。つくば周辺は一昨年の成人の日に大雪に見舞われ、昨年も 3回の積雪があったが、今年は今のところ、無事に過ぎている。

ただ昨年も、立春を過ぎてからびっくりするほどの大雪になったので、今年もまだまだ油断はできない。関東に雪の降るメカニズムは日本海側と違って、太平洋岸を低気圧が東に進むとき、寒気が入り込むと雨ではなく雪になるというパターンなので、冬型の気圧配置が崩れ始める頃に多いのである。

昨年の秋頃から、5年ぶりのエルニーニョ発生が確認されたので、この冬は暖冬になるなどと言われていたが、実感としてはちっとも暖冬なんかじゃない。特別厳しい寒さというわけでもないが、それなりにしっかりと寒い冬である。エルニーニョだからといって、暖冬と決めつけるわけにはいかない。

思えば私が中学生頃まで、つまり 1960年代中頃までは、私の田舎は結構雪深かった。小学校の頃まで住んでいた家の前は坂道になっていて、私は毎日のようにそこでスキー遊びをした。それが可能なほどに雪が降って、なおかつ車の通りが少なかったのである。

あんまり毎日スキーで滑っていたので、すっかりお腹いっぱいになり、長じてからは「金を払ってスキー場に行ってまで滑るのは馬鹿馬鹿しい」という気がしてしまい、バブルの頃でさえ「スキーに行く」という発想がなかったほどである。

ところが、高校に入ってからは私の故郷でも雪が少なくなり始めた。とくに大学に入って上京して以降は、年末年始に帰郷しても「雪のない正月」が珍しくないという時期がしばらく続いたのである。

「甲子園で東北の高校が結構勝ち進むようになったのは、雪が少なくなって冬でも練習できるようになったからじゃないか」なんて言っていたものである。ただ最近、また冬の積雪が多くなっても東北の高校が勝ち進めるのは、どうやら関西方面から入学させたいわゆる「外人部隊 の選手たちのおかげであるらしいが。

というわけで、最近はエルニーニョでも必ずしも暖冬になるとは限らないほど、「冬は寒いもの」ということになってきているようなのである。

「地球温暖化」などと言われているが、これは満遍なく暖かくなるのではなく、計算ししてみれば確かに平均気温は上がっているが、実際の気象は、暑いときには死ぬほど暑く、寒い時はやたら寒いという「極端化」の方向に向かっているというのは、このブログでも何度も書いたところである。

それで、最近は春と秋がやたら短いという実感があるが、そういえば昨年は珍しく「秋らしさを十分堪能できた」という気がしている。昨年の 8月「エルニーニョと季節感」という記事で次のように予言した通りになったのだった。

今年(注: 2014年)は旧暦では「閏 9月(長月)」があって、つまり 9月が 2度あることになる。新暦でいえば、今年は 9月 24日の秋分から、11月 21日まで、延々と 2ヶ月近くも旧暦の 9月が続く。

(中略)

今年、旧暦 9月が長く続くということは、晩秋を思わせる季節感が長く続くということになるのかもしれない。趣きのある秋になれば幸いである。

この記事について総括するのをすっかり忘れていたが、なんと実際に「趣のある秋」の季節感が、最近では珍しいほど長く続いたのだった。旧暦というのは日本の季節感をよく反映するといわれているが、ここまで当たってしまうと、「恐るべし、旧暦!」と言いたくなる。

というわけで、関東はここまではどうにか乗り切り、あとは「大寒」をやり過ごせばいいだけというところまで来ている。昨年のような立春過ぎの大雪がなければいいがなあ。

 

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