YouTube のデフォルトが Flash から HTML 5 に
「YouTube、メイン再生プレーヤーを Flash から HTML5 にようやく移行」と報じられている。これに関してGIZMODO が「YouTube が Flash から HTML 5 に移行した今こそ振り返るスティーブ・ジョブズの 5年前のレター」と報じ、Apple の先見性を改めて評価している。
思えば 7年半前に初めて iPhone 3GS を買った当時は、iOS が Flash をサポートしていないことについてかなり否定的な評価が多かった。その頃は確かに、トップページに派手な Flash 動画が置いてあるサイトがかなりあって、iPhone ではそれが表示されないので、ちょっと物足りない思いがしたものである。
しかしそれから 2年ちょっと経った頃には、「トップページの Flash 動画で、度肝抜いたれ!」的なサイトは既に時代遅れになっていた。私もこの頃、「Flash を使わないという選択」という記事で、次のように書いている。
これまでは、ファッショナブルを売り物にするサイトほど、意味もなく Flash を使いたがった。Flash で絵を動かして見せさえすれば、なんとなくそれなりの雰囲気を醸し出せたような気になっていた。
しかし今後はそういうわけにいかなくなるだろう。何が何でも Flash で絵を動かして見せてくれといっていたクライアントも、「iPhone や iPad で見られないんですよ」と言えば、「そりゃ、ヤバイね」と、納得するだろう。
これまでも「Flash なんて、重くなるだけで大して意味ないですよ」と、まっとうな ウェブ・デザイナーは言っていたのだが、それがようやく受け入れられるようになるという気がする。
私も 7〜8年前までは 「自分も Flash を扱えるようにならないといけないかなあ」と、漠然と思っていた。しかし、iPhone を買った頃から、「そんな古い技術を学ぶほど、自分は暇じゃない」と思い直し、無視するようになった。今から思えば、余計な時間を費やさずに済んで、正解の判断だった。
思えばテキストと静止画像が主体だったインターネット初期においては、「画像が動く」というのはちょっとした差別化要因だった。「インターネットってすごい!」という雰囲気を醸し出せたものである。しかしそれもすぐに陳腐化した。今や動画なんて珍しくもなんともないから別に感動しないし、はっきり言ってすぐに飽きてしまうから、重いだけ余計な負担になる。
意味のある動画を見てもらいたかったら、YouTube に置いてリンクするのが手っ取り早いし。その YouTube も今回明確に、Flash がデフォルトではなくなったというわけだ。
近頃は PC 画面に Flash のバージョンアップをしろという表示が出るたびに「まったくもう、面倒だなあ!」と思うようになっていた。Flash なんて、まめにバージョンアップしなくても全然影響ない世の中に、既になってしまっているが、一応作業をちょこっと中断して最新バージョンにしていた。
しかしこれからは、そんな表示はテキトーに受け流すことにしよう。
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コメント
tak-shonaiさんごきげんよう~
私も1998年頃アニメーションショップで動画を作って遊んでいたことがありましたが、音が入れられないので、Flashを使いこなしたいと思って、本を買って読んでいた時代がありましたが、さっぱり理解できなかったので、あきらめていたのですが、あれも、時代遅れになっちゃったのですか?
ふ~~ん。
世の中はどんどん進んでいきますね!!!
投稿: tokiko6565 | 2015年2月 9日 17:30
tokiko さん:
Flash は、かなりその気にならないと自由自在に使いこなせるようにはならないでしょうね。
静止画のズームやフェイドアウト/フェイドインでスライドショー的に見せたりするぐらいは、楽みたいですけど、その程度でいいんだったら、何も Flash を使わなくても、簡単にできるソフトがありますからね。
投稿: tak | 2015年2月 9日 19:49