あっさり死ぬための健康
度々書いているが、酒を飲まなくなって久しい。このブログを書き始めた頃(12〜3年前)は、「週に一度は休肝日を作らなきゃいけないなあ」なんて思いながら、まったく果たせなかった。つまり、毎日酒を飲んでいたのである。量はそんなに飲まなかったが、それでも毎日飲まずにはいられなかった。
このブログを書くにも、酒をちびちびやりながらということが珍しくなかったし、多少の酒が入っても、別に思考回路が酩酊してしまうこともなかった。今、同じことをやったら、キーボードを叩きながらすうっと眠ってしまうかもしれない。
昔は「週に一度の休肝日」が実行できなかったのに、今は週に一度ぐらいしか酒を飲まない。変われば変わるものである。というわけで、禁煙は 37年以上で、節酒も 8年以上になる。さらに昨年末からはスポーツ自転車で運動を欠かさないというライフスタイルになって、3か月経った。こうしたライフスタイルは、実感としてまちがいなく健康にいい。
健康的な暮らしをするのは、とくに健康志向だからというわけではない。それよりも、不健康なライフスタイルを維持するのが、体力的にしんどくなったからだ。酒も飲まず、煙草も吸わず、そして定期的に運動をするライフスタイルの方が、ずっと楽なのである。人間、楽な方がいい。
新しく始めた自転車は、結構ハードにこぎまくるから冬でも汗だくになる。太もももパンパンだ。それでもやらないより楽だとわかったから、止められない。これぞスポーツの魔力である。
自転車に乗り始める前は、メタボになりかかっていた。それほど目立つ肥満というわけではないものの、靴下を穿こうとして上体を前屈させると、下腹についた脂肪のせいで呼吸が圧迫されて、 「うっ」 となっていたのである。それも今は解消され、楽に靴下をはけるし、駅の階段も駆け上がれる。この若い頃のような楽さ加減を取り戻したら、再び失おうとは思わない。
運動をするもう一つのメリットは、ほんの少しだけハードな運動をする方が、無駄に長生きせずに済みそうだということである。スポーツで一流といわれる地位にまで上り詰めた人というのは、案外若死にだったりするが、それは過度のトレーニングで体に必要以上のストレスをかけ続けた結果だろう。
一方そこまでの無理をせず、適度にハードな運動をした人というのは、年をとっても寝込むほどの大病をせず、しかもある程度のところでポックリと逝くケースが多いように見受けられる。これこそが私の狙い目である。惚けて寝たきりの状態になって生き続けるよりは、動けるうちは元気に動いて、動けなくなりそうなタイミングで、あっさりとおさらばしたい。
というわけで、私はこの「健康的なライフスタイル」を維持したいと思っているが、それは長生きするためではなく、適当なところであっさりと死ぬためである。
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コメント
takさん流、PPKの極意ですね。
酒を飲み、タバコを吸い、移動以外で身体をあんまり動かさないアタクシは、いつになったらその境地へ到達するのでしょう。
いつ変わるか。
今でしょ!…的な?
投稿: 乙痴庵 | 2015年3月12日 10:22
乙痴庵 さん:
タバコだけは止めた方がいいですよ。
自分の健康のためというより、周囲の人のために。
(このブログでも、それについては何度か書いていますが)
投稿: tak | 2015年3月12日 20:34