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2015年4月18日

沖縄の接客

実は 2泊 3日で沖縄に出張した。沖縄は 9年前の 8月(参照)以来 2度目である。もっともっと訪れたいところだが、なにしろ遠いし、そんなに頻繁に用があるところでもない。一度仕事を離れてじっくりと 1週間ぐらいかけて滞在してみたい。その時には、石垣島や宮古島にも行ってみたいと思うのだが、そんな時間がいつ取れるかわからない。

前回の仕事の現場は那覇市だったが、今回は少し南の糸満市。とはいえ、そんなに離れているわけでもない。クルマを使えばせいぜい 30分ぐらいの距離だ。仕事は 2日目の夕方までで終わったので、3日目はレンタカーで南城市近辺を重点的に廻った。

沖縄に来て思うのは、買い物でも食事でも、店に入ると気持ちがいいということだ。店の人がとてもフレンドリーなのである。内地では妙に「お客様は神様」みたいに思っているようなところがあって、下手すると慇懃無礼になりかかるほど丁寧すぎるところがある。

ただ、それは表面的に丁寧なだけで、実はマニュアル通りでしかないことが多い。だから、近所の八百屋とか「馴染みの店」以外では、店員と客とは原則的によそよそしい関係である。

しかし沖縄ではどうやら、「お客様は神様」ではなく、「お客さんは友だち」みたいに思っているようなところがあって、お互いに構えるところがなく、初めから打ち解けてしまったりする。私なんかは丁寧すぎる扱いをされると居心地が悪くてたまらなくなる方だから、沖縄の接客スタイルはとても心地良い。

私の経験からすると、接客が日本ほど丁寧な国はほかになく、米国なんかは「店員と客は平等」というイメージがある。だからいくら客でも店員にものを頼むときは、「悪いけど○○してくれる?」ってな感じになる。このあたり、日本人の客は「してもらって当たり前」と思っているからつい横柄になり、そうすると店員だってあまりいい気持ちじゃないから、結果的にいいサービスを受けられない。

日本に帰ってきて「アメリカ人の店員はサービスがなってない」なんて文句をいう人が多いが、頼み方次第で結構親身になってもらえたりもする。要するに店員と「いい友だち」になってしまえばいいのだ。

沖縄のお店に客として入ると、日本よりもアメリカ流に近い感覚があり、「友だち」として接すると楽しく買い物や食事ができる。「下にも置かぬおもてなし」をしてもらわないと不満な人も中にはいるが、少なくとも私には沖縄の感覚の方が性に合っている。

 

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