イオンは恐竜すぎる
イオンの業績が振るわないのだそうだ。3期連続の営業減益で、中核の総合スーパー事業は赤字に転落しているという。
日経ビジネスは "「トップバリュやめようか」…イオン挫折、出直しへ" という記事で、低迷の原因「規模の強み」を追い求めた中央集権体制のひずみで、商品力が低下したことだとしている。こうした記事の常で、「わくわくする商品」の開発が急務だとしているが、果たしてそんなことで済むのかなあ。
私はジャスコ時代から継続するイオンの大型出店の戦略は、もう古いと思っている。大型ショッピングセンター開発による「不動産屋的ビジネス」はまだ何とかなっているが、その中に自分の大型スーパーを置いても、儲からないだろう。今やフツーの人たちは、食料品や日用品は住まいの近くの地元スーパーで買う。わざわざクルマで郊外のイオンまで行くのは億劫だ。
とくに最近は高齢化が進んでいる。わざわざクルマを運転して遠くの「イオンタウン」なんていうところまで行き、広大な駐車場の端っこの方に車を停めて、これまた広大なスーパーまでテクテク歩き、単に日常の食料品を買うなんていう、疲れるばかりで面白くもなんともないショッピングをする年寄りはいない。そんなのは近くの地元スーパーで十分だ。
その「近くの地元スーパー」にしても、イオン傘下になってしまってやっぱり広い駐車場をもち、その代わり売り場には泥付きネギとか産地直送の魚とかがなくなってしまった中途半端な店よりも、小規模でもどっこい地道に頑張っている店の方が親しみがもてる。
つまりイオン系は、じいさんばあさんばかりになってしまった田舎では、「デカすぎ」か「中途半端」のどちらかになってしまい、「手頃な規模」の地元スーパーに負けてしまうのである。じいさんばあさんに敬遠されて、あまり金を使わない高校生のレジャー施設になってしまい、その高校生の数も年々減っているのだから、イオンは儲かるはずがない。
じいさんばあさんにとっては、「デカすぎて、行っても疲れるだけ」の施設となり、若者にとっては「リアル店舗で下見して、実際の購入はネットで」なんていう世の中になっているのだから、20年ぐらい前から(だったかな?)どんどん加速しているイオンの大型ショッピングセンターは、そのうち世の中の変化について行けなくなってしまう。
私はかなり前から、「こんな恐竜みたいな施設は、そのうち役に立たなくなるんだから、その時は元の田んぼにして返せよな」 なんて、今は亡き山本夏彦氏のようなことを思っていた。
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